「売上を上げるにはどうしたらよいのだろう」そう悩む経営者様はたくさんいらっしゃると思います。
しかし、逆説的ですが、何かを受け取りたかったらまずは自分が与えることです。

お金は人に与えた価値の対価として受け取るものです。

人のために尽くせば結局は自分に与えたものが倍になって返ってきます。
「情けは人のためならず」です。

ふっくん
お客様に自社の商品を選んで欲しかったら、まずはこちらが「選ぶ」ことが必要です。
あいぴー
ターゲットを絞れってことやろ?もうやってんで。
ふっくん
選ぶのはターゲットユーザーだけではありません。取引先も選ばなければいけません。
チーたん
信頼できる取引先を選べということ?
ふっくん
それも必要ですが、商品を置かれる店舗等にも気を配る必要があります。

たとえば、高級品なのにディスカウントストアーで販売されてしまうと高級感が損なわれてしまうのでブランドのダイリューシンが起こります。

あいぴー
確かに、グッチのバッグがスーパーの用品売り場でも買えるようになると、便利やけど希少性が薄まってしまうな。高級感がなくなってしまうわ。
ふっくん
知的財産権をライセンスする場合には、パートナー、ここではライセンシー(ライセンスを受ける人)も選別しなくてはいけません。

一定品質の製品を作れないライセンシーの製品が出回ると同じ用にブランドの信用力が下がってしまうからです。

チーたん
契約で「高品質の製品を作ること」って約束させることはできる?
ふっくん
できますよ。ただし、度が過ぎると独占禁止法に引っかかる可能性があるので気をつけてください。
あいぴー
予めこっちで相手の製造力を調べといた方がよさそうやな。
ふっくん
そうですね。

また、ブランドを何にでもライセンスしてしまうと、元のブランドのイメージが損なわれてしまいます。

例えば高級ブランドにも関わらず便座や水虫薬などに名前を使われてしまうと、商標のイメージが汚されてしまいます。

チーたん
プラダの便座は欲しい気もするけど(笑)

ふっくん
どこのブランドも、一度や二度は失敗しています。グッチだってハーレーダビッドソンだって欲を出してあらゆるものにブランドをライセンスしすぎて失敗しました。
ですから、ちょっとくらい失敗しても大丈夫です。
ただ、先人の失敗にならって、自社はそんな失敗をしないようにすれば早期にブランドを確立できます。

ふっくん
ブランドを育てるには通常10年単位の長い期間が必要とされていますが、最近では、誠実に使用し続けた結果短期間でブランドを確立した会社もありますよ。

あいぴー
目先の小銭を拾うと遠くの札束を逃してしまうってことやな
ふっくん
そうです。
お客様のために誠実な製品を作り続けてこそブランドの力は増すのです。
チーたん
会社のミッションに賛同してくれるパートナーと一緒に真面目に仕事を続ければブランドが確立するんだね。
ふっくん
そうです。目先の欲に惑わされない強い意志が必要ですね。