中小企業ならではの戦略というものが存在します。
それは、「大企業が狙わない市場を狙う」、いわゆるブルーオーシャンを狙うという戦略です。

もちろん、一度構築したらずっと使える戦略はありません。常に戦略は変えていかなければなりません。

ふっくん
あいぴーの会社の製品は随分品質が良いですね。
あいぴー
せやろ。自慢やねん
ふっくん
これ、いくらで売っているんですか?
あいぴー
一個100円や
ふっくん
そんな値段で・・・。儲けはありますか?
あいぴー
ほとんどないねん(T T)
ふっくん
あいぴーの会社は、ものづくりは強いけれど、ブランド力が弱いために、品質に見合う価格設定が出来ていないようですね。
あいぴー
でも、どこの会社も同じような製品を作っておるし・・・
ふっくん
モノを売りたいときは、どうしたらいいと思いますか?
あいぴー
え?値段を下げるとか・・・
ふっくん
それは中小企業は絶対にやってはいけません。

大企業や人件費の安い外国企業ならできます。

でも、中小企業や個人でそれをやったら仕事が増えるばかりで収益率は下がってしまいます。

あいぴー
じゃあどうしたらエエの?

ふっくん
差別化と集中戦略が考えられます。

まずは、差別化戦略からお話しましょう。


ふっくん
差別化は、”自社を業界内で特別な存在として際立たせる”戦略です。

差別化の方法としては、特許製品やサービスそのもので差別化するだけでなく、マーケティングの方法や流通システムを変えることでもできます。

例えば、デルは、直販システムや受注生産方式を採用しています。

普通のパソコンの会社は、大量の在庫を抱え、新製品が発売されると旧モデルを値下げして販売しています。

 しかし、デルはインターネットで受注してから生産するので、在庫を持ちません。顧客は自分の望むパソコンをカスタマイズしてもらえるので、顧客満足度も高くなります。

 このように、デルは低価格を売りにせず、差別化戦略を取ることによって業績を伸ばしました。

ふっくん
次に、集中戦略です。

これは、”業界内の狭いターゲットを狙う”方法です。大企業と競合しないニッチ市場で販売します。

製品の種類を増やし、少量だけ販売します。

大企業はどんなに素晴らしい技術があっても、年商100億円以上の規模が見込めなければ事業は断念してしまいます。しかし、中小企業がそこを狙って独占できれば正に独壇場です。
大企業も儲けが少ないのでわざわざ参戦してきません

あいぴー
ロングテールみたいやな
ふっくん
そうですね。

集中戦略と差別化戦略を合わせるとブランドが際立つようになります。

ふっくん
たとえば、ニッチな部品市場で即日納入サービスを導入すると、安定的な需要が見込めるようになります。

低価格を売りにしている中小企業は、売れば売るほど仕事が増えて収益はあまり増えない辛い下請け型から、差別化型、集中型のビジネスシステムに変更することを考えてみてもいいのではないでしょうか。

あいぴー
せやな!やってみるわ
ふっくん
それにあわせて、AIPブレンドを戦略に取り込みましょう。協力しますよ!