売れている製品はすぐに真似されて類似品が出回ります。

競争が起きると値段が下がることになるので消費者に取ってはありがたいことですが、人気商品を開発した企業にとっては好ましいことではありません。

合法的に市場を独占する方法はないのでしょうか。

 

ふっくん
せっかく開発した製品を他社に無断で真似されたら、自社の売上が下がり、困ってしまいますよね。
こんなとき、技術を盗まれることを防ぐにはどうしたらよいでしょうか?

チーたん
呪いをかける!

ふっくん
え?

チーたん
千と千尋の神隠しで、魔女がはんこに、盗んだ者が死ぬ呪いをかけていたから(笑)

ふっくん
魔法が使えたら最強ですね(笑)

しかし、魔法を使えない人のために話を進めましょう。

ふっくん
当たり前と言えば当たり前ですが、自社だけが市場を独占していたら、値段を高くしても製品は売れていきます。そこから商品を買うしかありませんからね。

市場を独占するためには、オンリーワンの製品を作ればいいのです。ところが、そういった製品は魅力的であるため、他社はすぐに真似をしようとしてきます。

真似をされるとせっかく多額の研究開発費をかけて創ったのに後発会社に市場を奪われてしまいます。後発会社は研究開発に資金を投入していない分、自社製品よりも低価格で販売することができます。すると価格面で負けていることから市場を奪われてしまいます。


ふっくん
ですから、他社の模倣を防ぐことは事業を進めていく上で非常に重要になります。

ではどのようにして他社の模倣を防げばいいのでしょうか。

まず、特許権等の知的財産権を取得することが考えられます。

特許権や意匠権、商標権といった知的財産権を持っていれば、独占禁止法に引っかかることなく、自社だけが市場を独占できます。

特許権を取る場合は、変化球でかわされないように、コア技術だけでなく、周辺特許も必ず押さえるようにしてください。


チーたん
特許の網を張り巡らせばいいんだね!

ふっくん
はい。
しかし、知財の保有だけでは無視されることも多いのです。その傾向は中国で顕著です。相手が権利を持っていても気にせず勝に使います。
ではどうしたらよいのでしょうか。

ふっくん
方法の一つが、訴訟を起こすということです。

模倣されたら差し止め請求訴訟や損害賠償請求訴訟を提起し、積極的に攻めていきます。すると、”この会社は模倣を許さない”というイメージが固まり、模倣の抑止力になります。

また、秘密管理を徹底することも大事です。

重要部品は日本国内でのみ製造し、特許で守られない設計・製造上のノウハウは、ブラックボックス化します。

本社で製造したものを中国現地工場に供給したり、取引先から技術が流出しないように、取引先に対する情報開示は必要最小限にとどめるようにしてください。

模倣品が特定しやすい構造にするために、ギア等の構成部品には金型製作時に社名を入れたり、模倣することが困難な仕様を考えて、基幹部品に特注の素材を採用するのもいいでしょう。


ふっくん
他にも、DNAインクやミクロプリント、偽造防止ラベルをつけるといった方法も考えられます。
さらに、模倣品が出にくいビジネスモデルを採用することも重要です。

知的財産権以外の参入障壁を築くのです。

たとえば、競合他社が買わないような高価な機械を買って圧倒的な機械設備を揃えたり、競合他社が資金のめどがついて機械を導入できたとしても、ソフトをどのように作ればいいかわからなくします。そのソフトがないと同じ機械があっても動かせなくします。

ふっくん
他にも、時間をかけて圧倒的なブランドを育てることも有効な参入障壁となります。
時間をかけてコツコツと築き上げたものには資金力のある会社でも太刀打ちできませんから。

チーたん
なるほど!小さい企業だからこそブランディングは必要なんだね。

ふっくん
そうです。企業の規模にかかわりなく、特許権やブランドの威力は同じです。

ですから、強い知的財産権を複数持てば持つほど事業が有利になります。

小さい会社なのに大企業と対等に渡り合っているどころか収益率においては大企業を凌駕している会社も結構あるんですよ。


チーたん
知的財産権を取っても、ブランドや特許発明の真似をしてくる会社もあるだろうけど、そういう会社に対しては強い態度で挑めばいいもんね。

ふっくん
そうです。本来、資本主義社会で市場を独占するのは競争原理が働かなくなるので、望ましいことではありません。したがって、談合などで市場を独占しようと企むと、違法行為とされます。

しかし、知的財産権だけは独占禁止法の例外とされているのです。


ふっくん
したがって、合法的に市場を独占出来てしまう、こんな「ずるい」制度は使わない手はありません。

うまく使いこなして自社の独壇場を創りあげてください。