駅前や繁華街などでよく弾き語りをしている人(たち)を見かけます。

たまたま通りかかって素敵な弾き語りを見かけたら、写真か動画に収めたいと思うことがあるでしょう。

そんなとき、勝手に彼ら彼女らの写真や動画を撮っても良いのでしょうか。

また、撮った動画を勝手にYouTubeにアップした場合は、権利者から何か言われないのでしょうか。

 

あいぴー
駅前で弾き語りをしとるにーちゃんを見かけたで。
結構イケメンやったから動画撮ってしもーた。
チーたん
えー?そんなことしていいの?
どうなの、ふっくん?
ふっくん
もちろんダメですよ。

まず、勝手に写真を撮った場合、その人が有名な人だった場合、パブリシティ権の侵害になります。
また、有名な人でない場合でも、肖像権の侵害になります。

いずれにしても、他人の写真を勝手に取ることは権利侵害になります。

あいぴー
うちは写真は撮っとらんで。動画や動画。
ふっくん
写真ではなく動画をとってそれを勝手に録画してYouTubeなどでアップしてしまうことも著作権の侵害になります(著作権法21条、著作権法22条)。

演奏している曲がその弾き語りをしているお兄さんの自作ではなく、メジャーなアーティストの曲だった場合でも、演奏している人には実演家として著作隣接権が発生しますので同じく勝手に動画を撮ってYouTubeにアップするようなことは出来ません。

したがって、自分の写真や動画を勝手に撮られたアーティストは、上記の権利に基づいて写真や動画の削除を要請出来ます。

あいぴー
じゃあ、この動画チーたんに見せることも出来へんの?

ふっくん
まあ自分や家族に見せる程度なら良いでしょうが、消してしまったほうが良いですよ。
動画を残しておいて何かのはずみにインターネットに公開されてしまうという可能性がないとはいえませんから。

あいぴー
せやな・・・。アデュー、イケメンお兄ちゃん・・・。
チーたん
あー、消す前に見たかったよー!!(笑)