法学部など文系出身の人が難関資格に挑戦するときは、弁護士や司法書士を狙うと思いますが、理系の人の場合は、公認会計士や弁理士に挑戦しようと考える人も多いと思います。

 

では、公認会計士と弁理士、どちらの資格に挑戦すべきなのでしょうか。

それぞれの違いを比較してみましょう。

資格の知名度

知名度は公認会計士のほうが上です。

弁理士は一般の人には知名度が低いといえます。
弁理士ならば「え、弁護士?」「便利屋?」と一度は聞かれたことがあるとかないとか・・・

そのため、合コンでモテたい人は公認会計士を目指すべきでしょう(笑)

 

受験資格と難易度

公認会計士も弁理士も学歴・年齢・国籍は一切関係なく、誰でも受けることができます。

ですから、この点では差がつきません。

昔は一定の受験資格が設けられていました。といってもそこまで厳しい受験資格ではなかったような・・・。大学に入学していれば中退でも良かったと思いますし。あまり気にしたことはありませんでした。

今は受験資格はすべての人に与えられているので外国人だろうが中学生だろうが誰でも受けられます。

中学生で公認会計士や弁理士になったら話題にはなるだろうけど人生の無駄遣いのような気もします。
少なくとも私は我が子には中高生で難関資格に挑戦してほしくないです。

 

難易度についても試験内容が異なることから単純に比較することはできません。

「いずれも難しい」ので、試験の難易度によってどちらが良いか決めることはできません。
「試験内容」を調べて、どちらが興味を持てそうかによって決めると良いでしょう。

 

本屋さんでパラパラと資格試験の本を見てください。
ただ、どちらもとっつきにくく、「やりたい!」と興味が湧くようなものではありませんが・・・。

 

一次試験合格後は二年間シード権を与えられます。

つまり、次の年は二次試験から受けることが出来るようになります。

 

合格者の学歴は、公認会計士の場合は、慶応大学出身者が多く、次いで早稲田大学が続きます。

一方、弁理士試験の場合は、東大と京大出身者が多いです。

 

なお、公認会計士も弁理士も試験合格後は、実務研修を受けなくてはいけません。
かなりの時間をとられますが、受けないわけにはいけません。役に立ちますしここは我慢です。

 

合格率

どちらも低めです。人によっては10年近く受け続けている人もいます。

すると、精神的に苦しくなり、コミュニケーションに障害が出て来る人もいます。
それだけ過酷な試験といえます。

せっかく受かっても自意識過剰になっているので仕事をするのが困難になります。

 

元々人付き合いが苦手という人は目指さないほうが良いかもしれません・・・。

 

ちなみに、知人で司法試験に10年以上挑戦し続けてきた人がいますが、彼は精神的なバランスを持ち続けていたのですごいです。
普通は、途中で心が折れて、おかしくなります(「これだけやっているのになぜ受からない!?」と世間を責めたくなる)。

 

山が当たって運良く一年で受かる人もいますが、大抵の人は「1年合格を目指して3.5年で合格」しています。

 

ちなみに、マルチタスクをこなせる人間になれるように、公認会計士も弁理士も仕事をしながら資格取得の勉強をすべきです。

仕事を辞めて勉強に専念すると、落ちたときに心がボロボロになりますから・・・。

 

仕事内容

どこで働くかによって変わってきます。

公認会計士が監査法人で働く場合は主な業務は監査業務となります。

ここで、監査業務とは、クライアントが作成した財務諸表を検証し、その適否を判断する業務です。監査業務は業務独占資格である公認会計士にしかすることが許されていません。

 

しかし、単調な仕事なので飽きやすいといえます。

 

一方、コンサルタントなどは仕事内容的には面白いといえますが、かなりの激務です。

 

弁理士が特許事務所で働く場合は、特許明細書の作成業務がメインです。

これは業務独占資格である弁理士資格を持った人にしか許されない仕事です。・・・が、実は基本的に弁理士の仕事内容と特許技術者の仕事内容は同じです(^^;

 

商標弁理士の場合は商標登録出願や拒絶理由通知への対応などが主な業務となります。

 

一方、弁理士が知財部で働く場合は明細書を書く場合もありますし、明細書の骨格だけを作ってあとは特許事務所へ外注することもあります。
このように、仕事内容は各企業によって変わってきます。

 

給与

これもどこで働くかによって変わってきます。

たとえば、公認会計士が監査法人に勤めていると、役職が上がるにつれて給与も増えていきます。

一般企業の経理担当や財務・財務会計担当として働くよりも監査法人で働いている人の方が平均給与は高めです。

 

弁理士も一般企業で働いている場合よりも特許事務所で働くほうが給与はずっと上です。

ただし、特許事務所の場合は福利厚生がしっかりしていないことが多いので、給与は多少低くても大企業の知財部のほうが好ましいかもしれません(新卒で行くのなら特許事務所よりも絶対に大企業の知財部です。いきなり特許事務所へ行くと、企業知財部へは簡単には転職できません。)

 

公認会計士も弁理士も、独立して事務所を持つ場合は、収入はその事務所によりけりです。
優秀な経営者なら収入は数千万円から億に達しますし、数百万円程度のところもあります。

 

なお、商標や意匠の弁理士の場合は特許を扱う弁理士に比べ収入は低めです。

 

また、仕事内容は同じなのに給与は弁理士と特許技術者では違います。

 

まとめ

公認会計士も弁理士も常に勉強を続けていかなければいけませんし、競争にさらされていますし(もちろん税理士や行政書士よりはずっと楽)、目を酷使するので視力が落ちやすいし、脳への不可が半端ではないし、激務なことが多いし、責任はめちゃくちゃ重いので大変なのですが、門外不出の機密資料を見ることが出来るし、割りと尊敬してもらえるし、達成感ややりがいがあるし、楽しい仕事であるといえます。

 

就職のしやすさで言うと人手不足な公認会計士のほうが上かなとも思いますが、知人で学生時代に弁理士資格をとって大企業知財部に就職できなかった人はいないので、あまり代わりはないのかもしれません。

 

公認会計士と弁理士いずれも難関で、とりあえず資格をとれば食べていけるとは思います。

 

・・・が、年齢的にあまりにも(40歳以上)上だと、資格はとったものの食べていけないということになりかねません。

したがって、いずれの資格も、試験に挑戦するよりも前に業界に飛び込むほうが重要です。

 

たとえば、将来弁理士になりたいのなら、まずは特許事務所で特許技術者として働いてみます。

すると、給料を貰っている立場なのに勉強も教えてもらえるし、周りに弁理士がいるからやる気が出るし、何より、弁理士になった後にやる仕事というものを経験出来るので、理想と現実とのギャップに苦しむことがありません。

 

というわけで、もしあなたが将来弁理士になりたいのなら、まずは特許事務所で働いてみましょう。

また、教育制度が整っているところで働かないと弁理士試験の勉強をする時間がとれないので、転職エージェントにお願いして、教育制度の整っている特許事務所を紹介してもらいます。

 

自分だけで特許事務所探しをしても、数が多すぎてどこが良いのかわかりませんから。

 

あなたが将来公認会計士になりたい場合も同じです。

仕事をしながら勉強をしてください。

実際に仕事をしてみて自分は公認会計士としてやっていけると思ったら多くの時間を使って公認会計士試験に没頭すれば良いのですし、もし自分には向いていないと思ったら、特許事務所へ転職して弁理士を目指すということもできます。

 

いずれにせよ、「食っていくことができる専門家」になるためには、これからの時代、何よりも実務経験が大事なのです。

ご希望の方にはどこの事務所でどのような仕事ができるかという詳しい内容をお知らせいたしますのでお問い合わせよりご連絡ください。