外国特許事務の仕事とはどのようなものなのでしょうか。

 

それには、まず、特許事務の仕事というものを知っている必要があります。

特許事務の仕事をご存じない方は、先に特許事務の仕事についての説明を御覧ください。

 

さて、特許事務に「外国」という言葉が付いているということは、外国とのやり取りをする特許事務なんだろうなということは簡単に想像出来ると思います。

 

ご想像の通り、外国特許事務の仕事とは、外国と特許に関するやり取りを主に英語で行う事務の仕事です。

主に、外国の依頼人(クライアント)と英語(または中国語)でやり取りし、日本国特許庁とは日本語でやり取りをします。

 

内容的には特許事務の仕事とそれほど変わらないのですが、語学力が必要という点で、語学力を活かしたい人にお勧めの仕事といえます。

 

といっても、外国のクライアントと電話をするということは滅多に無く、通常はメールで文書のやり取りだけですので、それほど高度な英語力は求められません。

 

それよりも、外国特許事務に求められるのは、期限を遵守するなど、性格的にしっかりとした人であるということです。

忘れっぽい人や片付けができないタイプの人には向いていないかもしれません。

 

しかし、逆に、キッチリした人で多少英語の読み書きができる(話せる必要はない)人なら、お勧めの仕事です。

外国特許事務の仕事をしていると身につく能力

特許事務の仕事と同じように特許法についての知識が付きます。

といっても、きちんと特許法について条文を見て覚えるわけではなく、OJT(on the job training)なので、知識に抜けがあることも多いといえます。

 

特許法は複雑ですから、基本的な流れは学習し、どうしてもわからないことは仕事をしながら弁理士などに聞いて覚えていきましょう。

私のサイトでも特許法について詳しく説明しています。今の段階でサイトの記事を読んでもなかなか理解できないと思いますので、特許事務の仕事についたら仕事中に御覧ください。

 

しばらく外国特許事務の仕事を続けていると、英語や特許というものにも慣れてきます。

外国特許事務の仕事を3年以上続けると、かなりの経験者となることから、転職時にもそれほど転職先に困ることはないでしょう。

 

外国特許事務の仕事の残業量

特許事務と同じで、外国特許事務の仕事も残業はそれほどありません。

 

しかし、特許出願を明日までにしないといけないというような場合も多いことから、特許出願が終わるまでは帰れないということもたまにあります。

もちろん激務の弁理士や特許技術者に比べたら、ずっと残業量は少ないといえます。

 

外国特許事務のやりがい

給与面については一般事務よりも高めですが、仕事で英語を使っているために英語のスキルを上げることができるというのもやりがいの一つでしょう。

 

また、発明者や弁理士、特許庁審査官といった人たちとの間に入って手助けをしていると、当たり前の仕事をしているだけでもお礼を言われることがあります。

それもやりがいとなるでしょう。

 

外国特許事務の働きやすさ

産休や育休を採った後でも職場復帰しやすいことから、女性にとっては有り難い仕事でしょう。

また、女性には英語が得意な人が多いこと、転勤がないという点からも、ワークライフバランスをとりたい女性にはお勧めの仕事です。

 

まとめ

外国特許事務の仕事は、英語の読み書きが好きで、時間を厳守するしっかりした性格の人にはお勧めの仕事です。

基本的に特許事務の仕事をするのは女性が多いために、女性同士でトラブルが起きやすいという点では仕事がやりづらいでしょう。

 

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