いわゆるブラック(悪徳)特許事務所を辞めるときに一番大事なのは「揺るがない決意」と「転職活動を行う精神的余裕」です。

 

しかし、ブラック事務所で働いていると、意志力や行動力が低下することから、「新しい行動を起こす力」が湧いてきません。

 

そこで、強制的に自分を転職に駆り立てることが必要になります。

つまり、「最初の一歩を踏み出してしまう」事が大事です。

といっても、最初の一歩とは、退職したい旨を所長に伝えることではありません。

最初の一歩は、「同じ事務所以外の周りの人に情報をもらう」というごく簡単なことです。

これをするだけで、多くの転職情報をえられるようになります(転職サイトに登録するとスカウトメールがうるさいのでオフにしておいたほうが良いでしょう)。

 

すると、自分の働いているところ以外にも良い特許事務所はあるということに気づけます。

そして、「他の特許事務所で働きたい」という気持ちが湧いてきます。

 

「ここを抜け出したい」という気持ちがあれば転職する勇気が湧いてきます。

 

基本的に人は「現状維持」をしたい生き物なので、どんなに辛くても我慢してしまいます。

 

しかし、ブラック特許事務所で長期間我慢していると肉体的にも精神的にもボロボロになってしまいます。
極限までいくと過労死や自殺で人生を終えてしまいます。

 

そうなる前にさっさと今の事務所に見切りをつけてしまいましょう。

 

ブラック企業・ブラック特許事務所の見分け方」で述べたように、契約に関わらずあなたが退職する旨を伝えてから2週間経てば法的には退職することが認められます。

 

どんな罵声を浴びせられても退職してしまえばこちらのものです。
過労死してしまっては何のために生きてきたのかわかりません。元の職場のことよりも自分の人生を優先しましょう。

 

しかし、たった2週間では、十分な引き継ぎが出来ないこともあるため、ある程度余裕を持って退職を伝えることが大事です。

1〜2ヶ月前には退職を伝えるようにしましょう。出来ることなら3ヶ月前には伝えたほうが良いでしょう。(円満に退職することが出来ないようなら1ヶ月前でも良いでしょう)

 

また、退職する旨を伝える前に転職先も決めておいたほうが良いでしょう。

引き止められ躊躇し、ズルズルと退職を先延ばしにしてしまい転職の決意が鈍るからです。

特許事務所では比較的人材の流動性が高いので、他の業界に比べ転職回数の多さはデメリットにはなりにくいといえます。

 

ただし、実力の伴わない場合は無駄に転職回数を増やしてしまうだけになるので、ブラック特許事務所でない限りは2〜3年は頑張りましょう。

 

一度あなたが特許事務所を退所する決意を固めてしまえば、所長はあなたを力ずくで止めることは出来ません。
所長の引き止めにあっても決意を変えずに、転職してしまいましょう。

 

ブラック特許事務所で働きながら転職活動をすることはほぼ不可能なので、我々がキャリア相談に乗ります。お問い合わせください。
くれぐれも転職エージェントに相談することだけは避けてください。転職エージェントは高確率でパワハラ特許事務所をお勧めしてきます。
知人弁理士が転職エージェントを利用してパワハラ事務所に押し込められたので、そのときの苦労体験などもお話できます。