ニートや引きこもりというと、生きてる価値がないとかわがままで幼稚だというようにネット社会では言いたい放題言われていますが、私はニートすべてを一括りにしないほうがよいのではと思います。

 

というのも、ネット社会でよく叩かれるニートは、「意識高い系勘違い人間」であるのに対し、日本に多く存在するニートの多くはそんな人間ばかりではないと思うからです。

 

テレビでニートのことが放映されると(特に意識高い系ニートの場合)、その人がニートの代表のように思われてしまいますが、そんな目立つメディア的に面白い人ではなく、その他大勢の「仕事が苦痛」「人間関係が辛くて仕事をやめてしまった」「パワハラやセクハラ被害に遭った」「自分にはもっと他にできる仕事があるはずだと思って仕事をやめてしまったけれど天職なんて無くて後悔している」ニートたちに焦点を当ててみたいと思います。
(厳密に言うと就職の意志があることからニートと呼ぶべきではないでしょうが)
 

彼ら・彼女らに共通することは、「全く仕事をする気がないというわけではなくて、自分に合う仕事さえあればやりたい。」ところです。

(極稀に親の遺産があるから生涯働かなくていいと思っている人もいるでしょうが、そういうレアな人は除きます。)

 

しかし、なかなか最初の一歩が踏み出せません。

 

その理由は、「恐怖」です。

人が怖いからです。

 

人の目が怖い。噂されるのが怖い。心無い一言に傷つく経験はもうしたくない。

 

長い間無職の期間が続くと、余計妄想が広がり怖くなります。

 

就職面接を受けるときに想定される「仕事しないで何していたの?」という質問に苦笑いしながら答えている自分の姿を想像するだけで死にたくなる。

 

だから、1週間経ち、2週間経ち・・・気付いたらとんでもない期間を無職で過ごしてしまった・・・という人が多いのではないでしょうか。

 

 

働いたら負けだと思っているようなニートはもう考え方からして負けているので無視するとして、普通、ニートになる人は真面目で非攻撃的で自分が責任を背負い込んでしまうタイプの人が多いと思います。

いじめられっ子で不登校になってしまい、そのまま就職経験が無いという人もいるでしょう(こんな人はたくさんいますし、就職や結婚して普通に暮らしている人もたくさんいます。必要以上に暗くなる必要はありません)。

 

では、そんな人が人生をやり直すにはどうしたら良いのでしょうか。

 

ニートが社会復帰するには

一番良い方法は、「まず、なんでも良いから仕事をする」ことでしょう。

 

それが出来たら苦労はしないよ!という声が聞こえてきそうですが、この一歩を踏み出せればもう全ての問題が解決してしまいます。

 

出来たら正社員がベストですが、バイトやボランティアでも良いでしょう。

でも、いきなりは辛いですが、派遣社員か正社員になってしまったほうが結局は一番良いと思います。

 

というのも、転職(職を変えるわけではないので就職というべきでしょうが)で最大の武器は、「若さ」だからです。

5年もニートをやっていたからもう終わりだ・・・と思っていたとしても、あなたがまだ20代ならば、余裕で就職できます。

 

まあ、余裕というのは語弊があるかもしれませんが、普通の40代の会社員が転職するよりも余程楽に職が見つかります。
それくらい、若さというものは転職市場において重要なものなのです。

 

ですから、少しでも早く就職してしまうのが、これ以上「ニートで辛い、ニートをやめたい」という苦しさから解放される方法です。
確かに仕事をすると特有の苦しさがあります。「やっぱりニートのままでいれば良かった・・・」と思うこともあるかもしれません。

 

でも、それは意味のある後悔です。価値ある後悔です。

 

今、社会人として働いている人の多くは、人間関係や待遇、給与など何かしらの悩みを持っています。

そして、それは社会人として生きていく以上、当然のことなのです。

 

今の社会では、まだまだニートに対して風当たりが強く、ニートの苦しさを理解してくれない人の方が多いと思います。

 

小学生の時にいじめられてそのままずっと学校にいかず、就職もしていない、というと「本人も悪いが親も悪い」と切り捨てられてしまうと思います。

 

しかし、他人のことをそうやって非難するのは簡単ですが、非難する人が同じ立場にいたら、問題を解決できたのでしょうか?

 

私はそうは思えません。

 

いじめられて「逃げた」子は、生きるために逃げたのです。そして、親はそんな子を保護したのです。どちらも責められるいわれはありません。
責任があるのはいじめっ子の方です。

不登校になった子は、結果としてニートになってしまったかもしれませんが、人生はやり直せるのです。

 

そして、一生懸命に生きている人を非難する権利を持っている人など存在しないのです。

 

苦しんでいるニートの表面しか見ないで非難する人は、実に浅はかだと思います。

 

このように、他人はあなたの事情なんて考えずに感情に任せて発言します。

このような人のことをまともに相手にしていたらあなたは生涯逃げ続けなければいけなくなってしまいます。

 

ですから、意地悪な人のことなんて気にしないで、どうぞ自分の人生を大切にしてください。

 

ニートのままでいて「自分には価値がない・・・」と劣等感に苛まされているよりも、「上司うぜー」と言っている方が余程気が楽ですよ(^^

 

がんばって最初の一歩を踏み出してください!

 

良さそうだけどニートが絶対にやってはいけないこと

「人が怖い」「バカにされたくない」という気持ちが強くなると、「資格を取ろう」「勉強しよう」と考えがちです。

 

しかし、若い人(10代後半から20代前半)を除き、安易に資格取得の勉強を始めるべきではありません。特に、難関国家資格であるほど勉強すべきではありません。

 

なんでだよ?と思われるでしょうが、それには2つの理由があります。

 

理由の一つは、「資格を取ったからといって職につけるとは限らない」からです。

 

聞いたこともあると思いますが、今は弁護士でさえ食べられない人がいる時代です。

司法試験に受かりさえすれば人生勝ち組なんて思っていたら大誤算です。

弁護士を廃業して違う仕事をしている人は結構いますよ。

 

ですから、勉強をするなら、手に職をつけてからが基本です。

仕事をしながら勉強をするなんてキツすぎる・・・と思われるかもしれませんが、仕事をしている人の方が時間の使い方が上手く、受かりやすいといえます。

 

弁理士試験受験生に勉強を教えているときに思ったのですが、受験浪人生は、どこか甘えがあって、必死で勉強しません(もちろん必死で勉強するひともいますが、家族持ちで1年しか期限がないというように背水の陣で仕事を辞めた人の場合でしょう)。

 

また、点数に直結しないところばかりを重点的に勉強して、確実に点数がとれるところを疎かにしてしまったりします。

 

すると、必然的に浪人期間が長引き、気づくとベテラン受験生になっています。

 

これでは、「資格はとったものの食えない」ということになること確実です。

 

従って、繰り返しますが、まずは仕事につく。それから資格試験の勉強をする、が基本です。

 

実は、働きながら資格試験合格のために勉強するほうがモチベーションを維持しやすいといえます。

 

なぜなら、どこに行ってもモチベーションの糧となる嫌なやつがいるからです。どうしようもない程嫌なやつは、少しでも自分より下に見える人が見つかるといじめようとしてきます。

そんなやつに勝つためには、テキトーにあしらいつつ、その怒りの気持ちをバネに勉強を頑張ることになります。
「いつか見返してやる!」その怒りがモチベーションになります。

 

特に難関国家資格の勉強は長期戦になりやすく、長期戦になって当然ですから、その期間をどう乗り越えるかが合格の鍵となります。

 

間違っても「自分なら一発合格できる」なんて思ってはいけません。そんなのは宝くじで大当たりするくらい低い確率だからです。

 

なのに「自分だけは・・・」と考えて撃沈して精神的に落ち込んでもっとだめな人間を探すと精神的にも客観的にも本当の意味でのだめ人間になってしまいます。

 

農民が穢多非人を馬鹿にして慰めにしていたように下の人を見て優越感を味わっている人間は価値の低い人間です。自分では自分の価値は高いと思い込んでいるでしょうが、残念ながらそんなことを思ってくれる人は自分と親や配偶者以外にいません(子供は言わないだけで、そんな親のことを恥ずかしいと思っていることが多いでしょう)。

 

一方、どんなに職業が卑しく稼ぎが少なくても、人間的に素晴らしい人は存在します。そして、そのような人のほうが人間的価値は高いでしょう。

 

知人で司法試験の勉強を10年続けても受からなかった人がいますが、その人のすごいところは、周り中に心無い言葉を投げつけられながらも、決してその怒りを他者にぶつけなかったところです。彼は、精神的にだめな人にはなりませんでした。

 

本当にすごいと思うし、尊敬しています。

 

難関試験に一発合格した若きエリートよりも私はそんな人に惹かれます。

 

なぜなら、経歴に何の傷もない人よりも、虐げられたり苦しんだ経験がある人の方が人に優しくなれることが多いからです。

 

残念ながら、難関国家資格の勉強を長い間続けていると精神的におかしくなってしまう人もいます。むしろそちらのほうが普通かもしれません。

 

ナニクソという気持ちをあまりにも長く持ち続けていると、自分の殻に閉じこもってしまうからかもしれません。

 

ニートが人生を逆転する方法

長々と書いてしまいましたが、もし、今あなたがニートならば、やるべきこと、やってはいけないことはもうわかったはずです。

 

まずは、就職し、その上で、一発逆転したいのなら、難関国家資格を狙いましょう。

 

ただし、年齢的に35歳以上の人は、難関国家資格に挑戦するよりは(既に述べたように、資格をとっても無駄になります)、別のことをして一発逆転を狙ったほうが良いでしょう。

 

起業するのも良いでしょうしバイトから始めるのも良いでしょう。

 

いずれにせよ、まずは職を得て、社会人生活というものを知っておいたほうが良いでしょう。
しばらく社会から離れていたために、社会人生活というものを忘れていた可能性があるからです。

 

仕事をしていると、今度は結婚したいなという欲が出てくるかもしれません。
そうしたら、玉の輿や逆玉を狙っても面白いかもしれません(笑)

 

社会人経験のない人がいきなり結婚して家庭に入ってしまうと、配偶者からモラハラを受けたときに言い返せなかったり、家庭内引きこもりになりがちなので、やはり社会人経験は積んでおいたほうが良いでしょう。

 

職場で出会いがあるかもしれませんしね(笑)

 

まとめ

◎ニートでいる苦しさよりも働く苦しさを覚える。成長の証。

 

◎「就職のために勉強」なんてしてはいけない。それは子供の時の話。
大人になったら、勉強は働きながらするもの。勉強=贅沢。逃げ。

 

◎当たり前だけど、借金もしてはいけない。逃げることすらできなくなる。

 

◎就職経験が無い。または経験が極端に短い(1ヶ月だけなど)人が高給取りになる方法

(1)今すぐ就職する。一日でも「若い」うちに就職活動するほうが楽だから。
(2)社会人になって仕事にある程度慣れたら資格試験の勉強を始める(OJTが基本)
(3)国家資格を得れば実務経験もあるし、あとは普通より楽な暮らしができる!

 

この記事を読んで少しでもやる気がでたら、先程紹介した転職エージェント(ちょっと上にスクロールして戻してください)にお願いして、今すぐ職探しを初めてください。

怖いかもしれませんが、今この瞬間勇気を出すだけで、人生が好転しますよ!

 

なお、お勧めの就職先として特許事務所があります。
特許事務所は聞いたことが無いかもしれませんが、平均年齢が高めなので20代や30代で人生をやり直すには向いています。
 
特許事務所へ転職したい場合には、ご相談ください。私はニート経験のある人に差別意識は持ちませんしすべての人に可能性はあると信じています。

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