必死で勉強して弁理士になったものの、弁理士の仕事というものが自分に向いていない、と感じていませんか?

華やかなイメージのある弁護士とは違って、基本的に一日中明細書を書いてばかりの弁理士の仕事は、好きな人でも辛いと思うこともあるでしょう。

 

また、本来は、特許事務所で特許技術者として数年働いてから弁理士試験を受けるのが好ましいところ、先に弁理士試験に合格してから特許事務所に来た人にとっては特許業界というものは想像とかなり違って辛い職場であることもあるでしょう。

 

これは、「高年収!」「定年がない」といった耳障りの良い言葉を売り文句にしている受験予備校にも大いに責任があります。

 

現在では、むしろ、合格者増から弁理士は余っている、と言われることも多く、拘束時間の長さや仕事内容の辛さを考えると、向いていない人には全く向いていない仕事といえます。

特に、人付き合いが好きでみんなと和気あいあいとしながら働きたいという人や、一日中デスクワークは嫌だという人には向いていないでしょう。

 

つまらない仕事や意義を感じられない仕事を我慢しながら続けていると、酷い場合にはうつ病を発症することもあります。

これは、甘えと捉えられてしまうこともあり、なかなか人には相談出来ないことですが、このような悩みを持ちながら仕事をしている人は大勢います。

 

そのため、ある日突然仕事を辞めて留学して自分探しをしたり、副業を始めたりする人、趣味に打ち込む人はたくさんいます。
あなたの周りでもそんな人がいるかもしれませんね。

 

20代の人だけではありません。30代でも、結婚していてもこのような人は存在します。
または、そういった行動に移していないだけで、今の仕事を我慢しながら続けている人という”仕事辞めたい予備軍”は実にたくさんいます。

 

30代までにそうした行動をできなくて、40代や50代になってストレスからうつ病を発症するという人もいます。

 

 

あなたも一度は考えたことがあるはずです。

仕事なんて他にいくらでもある。

と。

 

そのとおり、仕事は無数にあります。

 

しかし、自分の経験やスキルから付ける仕事は限られていると思い込んでしまっています。

これは勿体無いことです。

 

過去の経歴にしがみついて知財業界だけに自分を押し込めていると、自分の知らない業界の面白さを知らないまま年を取ってしまうことになります。

 

確かに弁理士資格は難関です。

しかし、そこにしがみつく必要はありません。

 

むしろ、しがみついてしまうと自分の可能性を狭めてしまうので、勿体無いともいえます。

 

とはいうものの、全く畑違いの職種で働くのは怖いと感じてしまうでしょう。

そこで、一度ご自分のスキルやキャリアの棚卸しをすることをお勧めいたします。

 

まずは、頭を空っぽにして、自分の好きなことを書いていきます。

 

このとき、「常識」のことは考えから捨て去ってください。

 

誰にも紙を見せる必要は無いのですからどんなに恥ずかしいことでも書いてしまって構いません。

 

「海外ドラマ鑑賞」「キャンプ」「カラオケ」「食べ歩き」「テニス」「漫画を描くこと」「ドラマを見ること」「ボーリング」「耳かき」「おしゃべり」・・・

 

頭を空にすれば、小さい頃から好きだったことなど様々なことを書けるはずです。

 

中には趣味でも何でもない、わけのわからないことも書いてしまうかもしれません。

(余談ですが、「耳かき」が趣味の場合は仕事には繋がらないでしょう。
毎日耳かきをせずにはいられない場合には過度のストレス下に置かれているためストレス解消のためにしていることが多いそうです。
同じように、食べる・飲むといったことも、何かから逃れるために依存していることが多いそうです。したがって、食べるのが好きだからフードファイターを目指そう!食レポタレントになろう!と短絡的に考えるのは危険です。)

 

 

さて、頭を空っぽにして書いたことの中から、仕事になりそうなことはありますか?

 

まあ、なかなか「好きなこと」を仕事に繋げられることはないので、一個も無くても気落ちしないでください。

 

「好きなこと」を紙に書き出したら、次は「出来ること」を紙に書き出していきます。

これは、仕事に直結することが多いでしょう。

 

たとえば、技術が得意なら開発職に就くこともできます。
発明をするのが好きなら、起業することだってできます。

英語が得意なら、出来る仕事は無数にあります(英語力だけでは難しいですが)。

 

「会社員」という立場でも、「営業」「研究職」等等様々な職種があります。

 

得意なこと、好きなことを活かして起業もできます。

 

 

ただ、余程情熱を傾けられることがない限り、起業をしても長続きしないでしょう。

思いつきで起業した人の殆どが3年以内に廃業しているといいます。

 

そこで、他業界で起業というリスキーなことをするよりは、独立をすることをお勧めします。

または、独立にはリスクがありすぎて嫌だという場合には、環境の違う企業へ転職することをお勧めいたします。
 
壁打ち相手や相談相手がほしいという方には私で良ければ相談にノリますのでお問い合わせよりご連絡ください。