2015年頃から始まった相次ぐ大型新薬の特許切れが原因で、製薬各社はリストラをせざるを得ない状況に追い込まれています。
2018年現在でも次々と特許切れは起こっていますし、この現象は2020年まで続きます。

 

国内製薬大手の大正製薬でも、抗生物質「ゾシン」「クラリス」の特許が切れました。そして、創業以来初めて、早期退職優遇制度を実施すると発表しました。

 

対象は、「勤続10年以上かつ40歳以上」です。対象従業員は約3000人だとか。

募集は7月に始まり、8月まで続きました。
しかし、それ以降も会社としては出来るだけ人を削減したいところでしょう。

 

早期退職優遇制度に応じた人は、9月末から12月末にかけて退職することになります。

 

自分に自信のある方は、早期退職優遇制度に応じて転職してしまうという方法もとれます。

 

 

しかし、普通はなかなか転職する決意は沸かないでしょう。

 

なぜなら、40歳以上の人が転職した場合、今と同程度の給与を提示される人なんて滅多にいないからです。

 

普通は給料は下がります。

 

それも、大幅に。

 

今の年収が900万円だとしたら、転職先企業は今の半分の年収を提示してくるのではないでしょうか。

 

それが現実です。

 

しかし、40代以降は子供がいる場合は最も教育費がかかってくるときです。

 

こんなときに年収半減は痛過ぎます。

 

 

そこで、もっと高い年収を手に入れられるように工夫します。

 

その手段の一つとしては、たとえば、今までのキャリアを活かした転職です。

 

優秀な管理職と認められれば、今と同額程度の年収が保障されるでしょう。

 

もう一つは、製薬会社社員としてのスキルを活かした転職です。
たとえば、MRとして働くのはどうでしょうか。

 

ただ、この場合は給与は高いのですが、ストレスも相当のものです。

今までMRの経験が無い人が未経験でMRを始めてその仕事をずっと続けられる確率は低いでしょう。

仕事の過酷さを考えると、管理職枠で転職した方が良いでしょう。

 

競業避止義務に違反しなければ、同業他社に転職するという方法もあります。
ライバル社の社員を欲しがる企業は多いので転職には有利です。

 

しかし、営業利益率の高いアステラス製薬でさえリストラを行うご時世です。

 

40代以上の人が同業他社に転職するのは難しいでしょう。

 

 

しかし、不可能ではありません。

 

なお、もし、今後は全然違う知財分野で働きたい!という方がいらっしゃったら、ぜひ特許技術者に挑戦してみてください。
弁理士にレベルアップすれば年収が大幅にアップしますよ。