特許は財産的権利ですので、売ったり貸したりすることができます。

したがって、他社から譲渡の申し出を受けることもあります。

自社で活用できていない特許権なら売ってしまってもいいのですが、もしかしたらその特許権、買いたたかれているかもしれません。

あいぴー
知らん会社から問い合わせがあって、うちの会社の特許を売ってくれと言われたんやけど
チーたん
やったね!ぼくの発明の価値が認められたんだ。嬉しいな
ふっくん
どんな人が問い合わせてきたんですか?競合会社ですか?
あいぴー
え~っと・・・、○×商社。聞いたことない会社やし、メーカーやないな
ふっくん
インターネットで調べてみましょうか
あいぴー
サイトは出てきたけど、ペラッペラのサイトやな。何やってるのかようわからんわ
ふっくん
もしかしたら、この会社、ダミーかもしれませんね
あいぴー
どういうことや?
ふっくん
正体はパテントトロールかもしれません。
あいぴー
ええっ?前、トロールに狙われたことあるで!
ふっくん
今度は責められる側ではなく、買い叩かれる側に回ってしまったようですね。

日本企業の保有する特許は宝の山です。本当は価値が高いのに上手く活用出来ていないために休眠特許になってしまっています

それを発掘して他人に対する武器とするのがトロールたちです。

二束三文で休眠特許を買い叩き、100倍近い賠償金やライセンス料を取ろうとするのです。

だから、「特許を売ってくれ」と言われたということは、あいぴーの会社の特許には、どんなに少なく見積もっても提示額の10倍の価値があるということになります

あいぴー
じゃあ売ったらん!
ふっくん
でも、どの特許に価値があるのかわからないでしょう?

大抵はどれが狙いの発明かわからなくするために、複数の特許をまとめて買取ろうとしてきます。

狙いの特許がどれか特許権者自身が分かればいいのですがね

あいぴー
う・・・、30件のうちどれが価値ある特許なのかさっぱりわからんわ
ふっくん
価値がわからなければ上手く活用できませんよね。自分で活用できないなら売ってしまった方がマシということにもなります。

知財評価ソフトは大抵トロールたちが秘匿していますしね

チーたん
でも、少なくともこの中に価値ある特許が含まれているということはわかったんだよね。

ぼくらにはふっくんが付いているんだし、自分たちで活用していこうよ。

この特許発明を使っている会社がどこかにあるはずだよ。
ライセンス先を見つけよう!

ふっくん
とっても前向きですね!協力しますよ