研究者チーたんがスランプに陥っているようです。
仕事として発明を続けていると、成果が求められるのになかなか発明ができなくて、ストレスもたまります。
また、会社としても新しい発明が欲しいところです。
こんなときは、発明をするのではなく、発見をしてみるのもいいかもしれません。
製品の別の用途を見つけたら、それも特許を取れますよ。用途発明と言います。
もともと爆薬の会社だったデュポン社は、軍隊用に用いられていたテフロンを第二次世界大戦後に民間転用して市場化しました。
また、テフロンの新用途を発見した研究者たちに賞を与え、積極的に新用途を探しました。
デュポン社は、用途発明と共にブランド戦略にも力を入れ、特許の権利が切れた後も科学分野のコモデティ品においては世界中に名を知られるようになりました。
場合によってはメーカーであるお客様と共同出願してもいいですね。
自社だけで取った用途発明についてはオープンにして誰でも使えるようにしてしまっても構いません。
こうして、市場を活性化させます。
例えば、単純な例でいうと、誰も消しゴムを消しゴムとしてしか使用していないときに(今では当たり前のことなので、全くイノベーションにはなりません。念のため・・・)、消しゴムを彫刻の素材として使うことが挙げられます。
消しゴムとは、「鉛筆で描いた絵や文字を消すためのもの」という当たり前の視点を捨てて、その商品に新しい命を吹き込むのです。
名前も代えてしまってもいいかもしれませんね。「消す」ためのゴムではなく、「彫る」ためのゴムなのですから「彫りゴム」にしてもいいですね。
食品を販売している会社なら、自社製品の新しい食べ方を考案するのもいいですね。
これに関しては一般の人の力を借りるのがいいでしょう。
クックパッドでレシピを公開しているような人なら、きっと素晴らしいレシピを考案してくれます。
SNSで募集をかけてもいいですし、食べ物のような生活に密着したものは、クラウドの力を最大限に利用しましょう。
企業はポテトチップはそのまま食べるものと認識しているかもしれませんが、働くお母さんは、それを水に浸して醤油をかければ、お弁当のおかずのひとつとして認識しているかもしれないのです。
事実、このサイトの運営者は、毎日ヨーグルトを凍らせて食べています(笑)
そして、こんなアイデアの創出は、普通の発明をするよりもずっと簡単で楽しいでしょう?
ぜひ会社でも小さな発見をしてビジネスに役立ててください。