OEMをやめて自社ブランド商品を販売するという方法がありますが、今回はOEMを続けながらも粗利をアップさせる方法を考えてみたいと思います。

あいぴー
また発注元から値下げを要求されたわ・・・
チーたん
原材料のコストも高くなっているし、下請けはつらいね

このままじゃ先行きが不安だから知財を利用して粗利をアップできないかな?

ふっくん
では、こちらから発注側へソリューションを提供してみましょう
あいぴー
ソリューションを提供?
なんだかビジネスセミナーで聞きそうな流行りの言葉やな
ふっくん
言い方を変えます。「新製品やスペックを提案」してみましょう
あいぴー
どういうこっちゃ?
ふっくん
普段は大手メーカーが発注してくる通りに製品を作っているだけです。
でも、技術や製造ノウハウは下請け側が持っているのですから、相手が期待する以上の解決策を提案できる可能性があります。
相手が10を求めてくるのなら12を提案するのです。
相手から信頼を得られますし利益率も改善できるはずです
チーたん
なるほど。インテルみたいだね!
ふっくん
そうです。自社の良いところをとことん突き詰めれば、相手の言いなりになるのではなく、逆にこちらから提案することができるのです。
あいぴー
うまくいけば、提案だけにとどまらずマーケティングにも口出しできるかもしれへんな
ふっくん
それもあり得ます。
特に、チーたんのように技術にも知財にも長けている人材がかかわってくれるのなら、発注企業から頼りにされますよ
あいぴー
そういえば、うちの会社は今まで知財のちの字も知らへんかったけど、チーたんがふっくんに知財を習うようになってから他社とも対等に交渉できるようになってきたわ
ふっくん
法律を知ることは基本中の基本ですからね。
あいぴー
それが難しいのやけど・・・
ふっくん
法律を知っている私のような人間が協力しても同じことです。
あいぴー
うちみたいな敏腕経営者の仕事は法律の大枠だけ知っておいて知財の細かい戦略はふっくんみたいなコンサルに頼むわ
チーたん
敏腕・・・(笑)
あいぴー
「美人」を付け忘れたわ。
ふっくん
それはともかく、会社内に眠る技術やノウハウを深堀りして交渉の材料にしましょう
あいぴー
相手から頼りにされれば今までみたいに頻繁に値下げ交渉されることもないやろな
ふっくん
そうですよ。
あいぴーの会社の技術力はかなりのものですよ。自信をもって提案をしていってください。
チーたん
でも、ぼく、うまく提案できないよ・・・
ふっくん
チーたんは技術も知財も知っているのに消極的な性格のせいで損をしていますね。こんなときこそあいぴーが支えてあげてください
あいぴー
ほめるのは得意やで!
チーたん、美人やな。ふっくん、賢いな
チーたん
・・・なんか気持ち悪いほめられ方だな(笑)