アイデアを盗まれたり、裏切られて他人や共同研究者に勝手に特許出願されてしまうということもあると思います。
そんな場合に、正当権利者は泣き寝入りするしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。法はきちんと正当権利者の救済措置を規定しています。
チーたん
他の企業と共同で発明をしていたのだけど、いつの間にか勝手に相手の会社だけで出願されていたよ(ToT)
どうすればいいの?助けて、ドラえもん!
ふっくん
私は猫型ではなく、フクロウ型ロボットですし、四次元ポケットも持っていませんよ~。
それはともかく、勝手に出願されてしまった場合にはその特許を無効にすることができますし、不法行為に基づいて損害賠償請求をすることもできます。
相手の出願が公開されてから六ヶ月以内でしたら、一定の手続きを取れば特許出願できますし、出願人名義の変更や特許権の移転登録もできます。
チーたん
しゅつがんにんめいぎのへんこう?とっきょけんのいてんとうろく?難しい言葉は使わないでよ
ふっくん
出願人名義の変更というのは、相手が勝手に出した特許出願の出願人の名前をチーたんの名前に書き換えることです。
チーたんが新規性喪失の例外手続きを取って特許出願をするよりお手軽ですからね。
それから特許権の移転登録というのは、相手の出願が既に特許登録されてしまった場合に、権利者の名義をチーたんの名前に書き換えることです
チーたん
要するに、裏切られても正当な権利者は救済されるというわけだね。
ふっくん
そうです。
でも、そもそも共同研究前に、しっかり契約をしておけばこのような事態にはならなかったはずです。
これからは事前にしっかり契約するようにするようにしてくださいね。
知財マネジメントは予防が一番重要です
チーたん
ドラえもんというより、ママみたいに口うるさいな(笑)
ふっくん
クライアントの苦労をなくすためにアドバイスするのが私の仕事ですからね
チーたん
だから、不苦労ロボットってわけか(笑)