知的財産権の取得は困難なので、取っただけで一種の達成感があります。
しかし、知的財産権は取っただけでは意味がありません。
また、一つだけ取ったのでは足りません。
たくさんの知的財産権を組み合わせて活用する必要があります。
田んぼの田!
一つのコップに入った水ともうひとつのコップに入った水を合わせると一つになるでしょ?
1億の価値のある特許権と、1億の価値のある商標権と、1億の価値のある意匠権を全部合わせると価値はいくらになるでしょう?
3億で終わらせません。
私はこれをAIPブレンド(Animate IP and Blend、アイピーブレンド)と読んでいます。
IP(Intellectual Property)に命を吹き込み(animate)、混ぜて使う(Blend)ということです。
通常は一つだけでなく複数の特権許を取得し、ブランド(商標権)、デザイン(意匠権)といった他の知的財産権も活用し、事業を有利に導くように戦略を練ります。
特許で守れないもの、もっと守りを強固にしたいものはデザインで守り、簡単には崩せない鉄壁の防御網を張り巡らします
そして時間をかけてブランドを大切に育てることにより、技術力の高い会社、デザインの格好良い会社というブランドを築きます。
技術力、デザイン力が向上するとブランド力が上がり、ブランド力が上がると魅力的な人材が集まり、更に高い技術・デザインが生み出されるようになるというサイクルが回ります。
さらに、商品の形状を守る場合は、意匠権でデザインを保護するだけでなく、実用新案登録出願や特許出願をしたり、立体商標出願をすることが考えられます。
また、技術的思想(特許法2条2項、実用新案法2条2項)としては保護される可能性がなさそうな出願でも物品の外観として保護するため、特許出願や実用新案登録出願から意匠登録出願へ出願変更することも戦略として考えられます(意匠法13条1項、2項)。もちろんその逆もできます(特許法46条、実用新案法10条)。
でも知財は取得にも維持にもコストがかかるからうちみたいな小さな会社には負担が大きいな・・・
それは、知財は不確定要素が大きく、これをしたから確実に稼げるとはいえないからです。
しかし、だからといって確実に稼げることをしよう、と人海戦術に頼っていては、人件費の安い新興国にあっという間に負けてしまいます。
これからの経営者には知財を利用して未来を見る力が必要であり、その手腕が問われます。
何よりも力を入れるべきことなんですよ。
いずれにせよ、事業で成功しようと思ったら必ず知財を活用してください。
僕は発明を頑張るからあいぴーはブランディングを頑張ってね!
胡麻豆腐あげるからふっくん頼むわ
ブランドは我が子みたいなものじゃないか。がんばろうよ!
でも、いずれ大きく成長して特許や意匠と手を組んで、会社を支えてくれますよ。
頑張るわ。
ふっくんも手伝ってな。胡麻豆腐あげるから・・・