資金の調達は頭の痛い問題です。

銀行にお願いするという手段が考えられますが、こんなときでも知的財産権の存在が役に立ちます。

特に、ベンチャーキャピタルは優れた知財を持っている会社に積極的に資金を出していきます。

チーたん
新しい事業を始めるのに、資金が足りないって、あいぴーが嘆いていたよ。

知的財産を使って資金を調達できないかな?うちは技術には自信があるのだけど

ふっくん
中小企業が資金を調達する手段として、どんなに優れた技術があっても、ノウハウだけでは出資の根拠になりません。

 しかし、特許権を持っていれば、話は別です。

特許は無体ですが財産権ですから、担保にもできますし、売ることも貸すこともできます

チーたん

売るのはイヤだけど、担保にしてお金を借りられるのはいいなあ。
ふっくん
他にもいくつか資金を調達する方法がありますよ。

例えば、公的な助成金や補助金を受けることができます。申請窓口にいって、詳細な事業計画書を提出してください。社会的に有益な技術や事業だった場合、審査に合格するでしょう。

ただし、審査には時間がかかるので、いますぐ資金が必要という場合には向きません。

次に、銀行等の民間金融機関に融資をお願いするという方法があります。

ふっくん
先ほどの補助金よりも早く融資がおります。長くても半年です。

ただし、この場合も特許技術の内容を金融機関の融資審査担当者にわかりやすく説明しなければいけませんし、担当者が特許技術を理解してくれる保証はありませんから難しいですね。特許発明で融資を受けたい場合は、客観的に特許を評価してもらってから金融機関へ出向いたほうがいいでしょう。

銀行から出資を受けることができると、興味を示したベンチャーキャピタルが投資を行ってくれる可能性が高まります。

ベンチャーキャピタルやエンジェルがしてくれた投資に対しては資金の返済義務もありませんし、資金も一ヶ月以内でもらえますよ。

この場合も事業計画をしっかり説明してください。

チーたん
ただのアイデアだったものが形を帯びてたくさんの資金を集められるようになるなんて、知的財産ってすごいね!
ふっくん
公的に証明された特許を取って、次に銀行のお墨付きをもらう。するとベンチャーキャピタルたちが集まってくるという流れが生まれれば、資金集めも楽になります。

このように、資本拡大に特許は有効なんです