個人発明家が発明や考案をしたときに、それでどんな知的財産権を取得するか悩むことがあると思います。 発明ほど複雑な技術を使っていない考案の場合、実用新案権や意匠権の取得をするのが好ましいでしょう。
「意匠」の記事一覧
補正却下の決定を受けた意匠登録出願人がとり得る措置
意匠法においても補正をすることが出来ますが(60条の24)、その補正が要旨の変更だった場合、補正は却下されます。かかる場合に意匠登録出願人がとり得る措置は主に5つほどあります。 補正の却下 第十七条の二 願書の記載又は・・・
意匠の補正と要旨変更
意匠法においても「補正」を行うことが出来ます。その補正は「要旨を変更するもの」であってはいけません。 手続の補正 第六十条の二十四 意匠登録出願、請求その他意匠登録に関する手続をした者は、事件が審査、審判又は再審に係属・・・
いわゆる動的意匠とは
意匠法には、部分意匠制度、関連意匠制度など特有の制度が存在します。今回学ぶ動的意匠も意匠法特有の制度です。 意匠法6条4項 意匠に係る物品の形状、模様又は色彩がその物品の有する機能に基づいて変化する場合において、その変化・・・
先出願による通常実施権
意匠法29条の2は、弁理士試験では頻繁に登場する条文です。 定義と趣旨もしっかり覚えましょう!
ハーグ協定のジュネーブ改正協定による国際意匠登録
特許(発明)、商標に続き、意匠にも国際出願制度が導入されました。シンプルで使いやすく金銭的にもお得な制度です。 ジュネーブ改正協定に基づく特例 秘密意匠の特例 第六十条の九 国際意匠登録出願の出願人については、第十四条・・・
意匠法における先願主義と先出願による通常実施権
意匠法においても先願主義が採用されています。 先出願による通常実施権(意匠法29条の2)と合わせて覚えておきましょう。 先出願による通常実施権 第二十九条の二 意匠登録出願に係る意匠を知らないで自らその意匠若しくはこれ・・・
意匠権の効力の及ぶ範囲と登録意匠の範囲(意匠法24条)と特許発明の技術的範囲
登録意匠の範囲(意匠法24条)は意匠権の権利範囲を決める重要な概念です。 願書や図面等の記載からどのように登録意匠の範囲が定められるのでしょうか。 また、特許発明の技術的範囲(特許法70条)と比べ、どのような解釈の違いが・・・
意匠法における新規性喪失の例外(意匠法4条)
意匠は物品の美的外観であり公知になりやすいため、新規性喪失の例外規定の適用範囲は特許法における適用範囲よりも緩やかです。 なお、国際意匠登録出願に関しては意匠の新規性喪失の例外の特例(意匠法60条の7)があります。 意匠・・・