知的財産は無体であるため、その管理方法も特殊です。
知的財産権の種類毎に管理をしっかりしていないと、簡単に技術や情報が流出してしまいます。
種類を見極め、適切に管理していきましょう。
チーたん
知的財産っていろんな種類があるんだね。僕ひとりで全部管理するのは大変だよ
ふっくん
知的財産の種類によって、管理方法が変わってくるから、気をつけてくださいね。
ふっくん
まず、特許や商標、意匠などのように、特許庁に出願しなくては権利が生まれない知的財産権は、方式を守ってきちんと出願をしなくてはいけません。
また、外国に出願する場合は、その国毎の決まりを守らなくては権利が発生しません。
手続きは複雑ですし、期間も限定されています。お金もたくさんかかるので事前にしっかり戦略を練らなくてはコストがかかるだけで業務を圧迫します。
チーたん
いくらくらいかかるの?30万円くらい?
ふっくん
世界中で特許出願をする場合には500万円程度かかるのはざらですよ。特許網を築こうと思ったら数千万から1億くらいはかかります
チーたん
えー?!
ふっくん
だからこそ何を権利化するのか、そして、権利化する場合は、実際に収益に結びつけるように周辺特許も取って、しっかり守り固めなくてはいけないんです。
チーたん
一つの特許に500万円もかかるなんて・・・。日本でだけ権利化すればいいよ
ふっくん
高いからといって、日本だけで特許をとるのはもったいないんですよ。日本でとれたということは、ほかの国でもお金さえ出せば取れるわけですし。
中国やアメリカは大きな市場ですよね
中国やアメリカは大きな市場ですよね
チーたん
ぼくにはこんな大切な権利を管理する自信ないよ
ふっくん
さすがに知財担当者だけでこの権利を管理するのは酷です。あいぴーに頼んで、外部の人の協力を得られるようにしてください。信頼できる特許事務所に頼むといいでしょう。
ふっくん
特許事務所探しも大変でしょうから、私も協力いたしますよ
チーたん
助かるよ!
ふっくん
さて、話が脱線したので戻しましょう。
ふっくん
先程は、特許庁に出願しなければ権利が生まれない知的財産権について話しました。
今度は、出願しなくても勝手に権利が生まれる知的財産権についてお話しましょう。
チーたん
知ってるよ。著作権でしょ
ふっくん
正解!さすがよく勉強していますね
チーたん
えっへん!褒められたくて頑張ったよ(笑)
ふっくん
チーたんの言うとおり、著作権は特許庁に出願しなくても、創作したと同時に自動で権利が発生します。
ふっくん
また、商標権や意匠権を取得していなくても、不正競争に当たるような行為、例えば、自社の有名な商品名を勝手に使われたりデザインを真似されたら、不正競争防止法で保護される可能性があります。
ふっくん
ただ特許庁に登録して生まれる権利と比べて非常に弱いので、出来ることならしっかり権利を取得してくださいね
チーたん
著作権も登録したほうがいいの?
ふっくん
そんなことしなくていいですよ。
登録すべきなのは、著作権を他人から譲り受けた場合に、それを証明するためです。自分が創作した著作権については登録の必要はありません
チーたん
著作権は登録したほうがいいって弁理士さんが言ってたよ
ふっくん
その人は本当に弁理士ですか?
知財についての知識のない偽弁理士か、または代理費用をせしめるためにそんなテキトーなことを言う悪徳弁理士のどちらかかもしれません。
ふっくん
知財の知識を身につけて騙されないように防衛してください。
チーたん
はーい。あいぴーにも言っておくよ