海外へ販路を広げたい、そう考えたときに心配になるのが、知的財産権の模倣です。

事実、中国等の新興国へ進出した企業は、模倣品問題に頭を悩ませています。

しかし、模倣品を作る相手を頭から憎い敵と決めつけずに、「頭を使って」問題を解決しましょう。

チーたん
中国で模倣品を作られているよ。やめさせたいのだけど、どうしたらいい?
ふっくん
中国の模倣品対策には頭を痛めている経営者の方も多いと思います。

先進国の一員になりたいというモチベーションの強いロシアや南米と比べ、中国では”海賊品があることで中国の経済が潤う”
”日本もかつて中国から文化を盗んだ。今は盗まれたものを返してもらっている”
といった感じで政府もなかなか模倣品対策に真剣に取り組んでくれません。

でも、泣き寝入りせずに、裏技を使いましょう!

ふっくん
中国では日本と違い、行政が企業を取り締まることができます。そして、行政側が勝訴した場合、行政にお金が入ってきます。

ですから、行政は必死になって勝とうとしてくれます。

そこで、自社製品の海賊品が中国で出回っているときは、中国の地方の行政にそれとなく教えてあげましょう。

チーたん
ずる賢いね(笑)
ふっくん
中国では正攻法はなかなかうまくいかないのでこんな手段をとる方がいいんです。

ちなみに、特許や実案、意匠の侵害なら地方の知識産権局に、
商標や不正競争なら、地方の工商行政管理局に、
著作権なら地方の版権局にお願いしてください。

地方の警察機関に通報して取り締まってもらうこともできます。

チーたん
警察に通報!日本では考えられないね

ふっくん
国によって制度は違いますからね。

日本と同じように訴訟をするにせよ、中国の行政にお願いするにせよ、中国で知財係争をする企業は、司法鑑定機構を活用し、司法鑑定書を作成するべきでしょう。


チーたん
国が違うと訴え方も全然違うんだね。勉強になったよ。ありがとう!

ふっくん
模倣品を作るようなモラルの低い中国人がいるのも事実ですが、中国には優秀な人も多いので、手を組むという方法が取れたら会社にもプラスになるでしょうね。
チーたん
真似をされるのは嫌だけど、高品質の製品を作ってこれる相手は味方にできたら強力なパートナーになってくれるよね。

へたくそな製品を作ってくる相手の存在は困るけど、ライバルになりそうな相手とは積極的に手を組んでいきたいな。

うちの会社にもいつか中国人が入社してくれる日がくるかも!