発明というと真っ先に名前があがるのがエジソンです。
ちびまる子ちゃんの歌でも「エジソンはエラい人。そんなの常識」と歌われていますが、エジソンの本当の凄さを知っていますか?
発明をした以上にもっと「偉い」ことをしたのです。
でも、エジソンの優れていたところは、たくさんの発明をしたことだけでなく、その知財をきちんと収益化出来ていたことです
エジソンはこの発明をしたときに、ただ特許をとったわけではなく、その発明が市場に出回った後のことも考えました。
一般家庭でも電気が使われるようになると、電気を配給してくれる会社が必要になります。
ですから、電球の発明の特許をとって終わりにするのではなく、電気の会社を作ってしまおうと考えたのです。
そして作られたのがゼネラルエレクトリック(GE)です。エジソンの計画通り、電球と電気会社は莫大な利益をもたらしてくれました。
まあ、あくどいこともしましたが、知財を見事に活用した発明家兼経営者として見習うことが多いのではないでしょうか。
価値あるものを生み出し、その対価として金銭を受け取るのは良いことだと思いますよ。
対価を受け取らずに極貧生活をして死後功績を称えられるのは感動的ですが、できれば生きているうちに金銭的に楽になって欲しかったと思います。
島田紳助の本とか。橋本環奈写真集とか。
さて、エジソンの話をしたので関連する問題を出題しましょう。
新興国の市場は無限の可能性を秘めているので、先進国の企業が狙っています。
中国の携帯電話市場を勝ち抜いたのはどこの会社だったでしょうか。
日本は携帯電話自体の国際標準をとっていたにもかかわらず負けてしまったのです。
理由は、欧州企業が中継局や基地局の特許を抑えていたからです。
中国では格安の携帯電話が作られたので一気に携帯が普及しました。
携帯電話機本体で稼ぐ必要はないのです。
携帯を使うときに避けられない中継局を抑えてそこで稼げばいいのです。
日本はモノづくりが得意なので高性能の携帯電話を作りましたが、新興国ではむしろ性能を限定した安価な物の方が望まれているので、”電球”を売ることもできませんでした。
職人を手助けする人がいなくちゃ、職人だけではビジネスマンに勝てないね
今はまだまだ不安定な国ですが、希望に満ちています。たくさんの天才たちが出てくるでしょうし、これから楽しみな国ですね。個人レベルで日本人と中国人が仲良くなれば双方の国にメリットがあります。
世界的に競争が激化してくるからこそ、これからの経営者は知財を生み出すだけでなく、それを事業に組み込むことを考えないといけません。
価値のあるものを生み出せても、収益をあげることができないのでは、結局知財を生み出すこともできなくなってしまいますから。
そのためにも、私は縁の下の力持ちとして経営者を支えていきたいと思います。
知財を生み、それを事業に役立て収益を上げ、さらに研究開発に投資する・・・というサイクルを生み出せるようにしましょう
もちろんそれだけでなく、知財をライセンスしたり他社の攻撃を防いだり知財を最大限に活用できるように尽力しますよ
日本は中国での携帯電話市場では負けたけど、他で挽回すればいいよね。たとえば電気自動車とか!
日本ではトヨタが特許を開放してオープンイノベーションを進めています。
アメリカではテスラモーターズが同じくオープンイノベーションを進めています。
数年後どうなっているか・・・。楽しみですね!