ブランディングには様々な手法があります。
大手企業のような大規模な製造設備を持たない中小企業が採るべき「絞り込み」ブランド戦略について考えましょう。

チーたん
うちの会社の商品ってなんで売れないのかな
あいぴー
そりゃ競合が強いからやろ
チーたん
理由はそれだけ?
あいぴー
うちみたいな中小企業はブランド力も弱いし・・・
チーたん
でも、最近は中小企業でもブランド力のある会社ってあるし、うちの商品が売れない原因はほかにある気がするけどなぁ・・・
ふっくん
あいぴーの会社の商品は誰に向けたものですか?
あいぴー
受注生産しているものは依頼してきた大手メーカー向けで、一般消費者向けの物は万人に向けたものや
ふっくん
受注生産とOEMについてはほかで話したので、今回は一般消費者向けの商品についてお話しましょうか

まず、逆説的ですが、商品は万人に受け入れられるためにしようとすればするほど売れなくなります

チーたん
え?
ふっくん
その商品の核がブレるからです。

反対に顧客や製品数を絞り込むほど売れるようになります。

チーたん
葛飾区亀有で高齢者向けに10個だけとか?
あいぴー
絞り込みすぎやろ!
ふっくん
いえ、あながちそうではないかもしれませんよ。

人は希少なものに弱いのです。
「今だけ」とか「限定」という言葉を見ると、ついほしくなるでしょう?

あいぴー
うちはタイムセールに弱いねん・・・
チーたん
以前、倒産セール詐欺にあっていたね(笑)
ふっくん
それから、人は自分の目で見たものよりも、他人が評価しているものを価値あるものと勘違いしてしまう傾向にあります。したがって、権威がある人や芸能人がその商品をお勧めすれば、その商品の実際の品質とは関係なく、その商品の価値を高く見積もってしまいます。
チーたん
だからCMでは顧客吸引力を利用して芸能人やスポーツ選手がCMによく出るのか
ふっくん
単純ですが効果的な方法ですからね。
チーたん
爪を隠している能ある鷹はその実力を外見からは推し量ってもらえないのかな。
あいぴー
チーたんはわりと知財に関しては知識がある方やけど、見た目は「できなさそう」やから不利やな
チーたん
ほっといてよ!
ふっくん
もし自社商品を特定の顧客に買ってもらいたいのなら、それ以外の顧客は切ってしまうこともブランディングには必要です。
チーたん
一見さんお断りとか?
ふっくん
まぁそんなところです。

また、OEMの場合にも通じるところですが、高品質のものを少量だけ、というのもいいですね

あいぴー
でも、頼まれたらもったいなくて断れんねん
ふっくん
そこをぐっとこらえてこそのブランディングです。
チーたん
ランチェスター経営みたい
ふっくん
そうですよ。戦力を集中し、得意なところだけを伸ばして攻める戦略ですからね。

流行っているからといって全然関係のないサービスを始めたり新分野に転身するのではなく、得意なところを掘り下げていくのです

チーたん
以前、あいぴーが流行っているからと言ってドローンビジネスを始めようとしたり、youtuberになろうとしていたけど、既に持っている知財を活用できない限り新分野に進出しても失敗するのは目に見えているよね
ふっくん
そうです。たとえば、大企業の例になってしまいますが、富士フィルムは全く関係のない化粧品分野に進出したように見えますが、特許という知財を活用しているのですから全くの異業種への転身に見えて実はそうではないといえます。
チーたん
表面的なものだけを見ているとわからないね。
ふっくん
そうです。特に無体財産権は体を持たず目に見えませんからね
あいぴー
ようするに「とがれば」エエわけやろ?超高いとか絶対に値引きしないとか
ふっくん
もちろん高品質という地盤があってそうするならお勧めします
チーたん
「少量生産」とか「時間・地域限定」、それから「変な社長」というのはどうかな?
ふっくん
いい感じですよ!たとえば、イチゴの一番おいしい春以外には販売しない春限定イチゴ豆腐の専門店なんて面白いですよね
あいぴー
他の時期は楽園でバカンスや
ふっくん
いえ、冬限定口どけショコラ豆腐でいきましょう
チーたん
ふっくん・・・(笑)
あいぴー
とがるということは「こだわる」ということやな。
つまらない些細なこだわりでもそれに固執すればファンが増えて、結局は一般の人にもほしいと思ってもらえてたくさん売れるようになるっちゅーこっちゃな
チーたん
お、あいぴーがまとめたね。珍しい!
ふっくん
綺麗にまとまったところでスイーツ豆腐でもいただきましょうか
チーたん
ふっくんのお豆腐好きはブレないね(笑)