研究者チーたんがとうとう新素材を発明しました。

早速特許を取りたい!でも本当に特許を取っていいのかな?

はやる気持ちを抑えて、チーたんはふっくんに相談します。

 

さて、この発明をどのようにビジネスに活かせばいいのでしょうか。

チーたん
ねぇねえ、ふっくん、これ、触ってみてよ
ふっくん
はい。・・・んん? うわわっ。なんですかこれ?!
見た目と違って柔らかくて冷たくて、なめらかで液体のように手につきそうでいて付いてこない・・・。

こんなもの見るの初めてです

チーたん
でしょう。だって、これ、ぼくが発明したばかりの新素材チータンXだもん
ふっくん
ずっと研究していた素材、とうとう完成したんですね!
チーたん
うん!あいぴーに見せるよりも先にふっくんに相談した方がいいと思ってさ。これ、特許とるべきかな?
ふっくん
この素材は、簡単に真似できるものですか?
チーたん
明細書通りに作れば真似できるだろうけど、明細書なしでは簡単には作れないと思うよ
ふっくん
なるほど。・・・これは、物の発明ですが、秘匿してもいいかもしれませんね。
チーたん
その場合、どんなふうにビジネス展開すればいいかな?
ふっくん
素材自体は特許を取らずに、この素材を使った用途発明の特許をとってみてはいかがでしょうか。
そして、日本国内では、それを製造販売していけばいいでしょう。

 

他のメーカーが同じものを製造販売したいと言ってきた場合は、通常実施権を設定し、素材を販売してもいいかもしれません。

 

こちらとしては素材を売って儲けられますし、メーカーは最終製品を製造販売して設けられますのでwin-winの関係を築けます。

ふっくん
ただし、工場を新設し、多数製造できるなら、ライセンスせずに、独占的に製造販売してもいいかもしれません。

 

現在のチーたんの会社の工場設備では、需要に追いつかなくなる可能性がある場合にはぜひ他社への実施許諾を検討してみてください。

 

さらに、この素材は他の分野でも使えそうなので、例えば文房具メーカーやインテリアのメーカーが素材の購入を希望するかもしれません。

その場合は、積極的に素材を販売していくといいでしょう。

 

なお、新素材の場合は、何に使っていいか顧客としてもわからない場合が多いので、使用例としていろいろな製品を作って特許を取っておいてもいいかもしれません。

 

海外へ販路を広げたい場合は、いきなり最終製品の工場を海外に作るよりも、既存の現地企業に特許をライセンスして、素材の販売だけしてもいいでしょう。

 

現地向けの仕様に改良してもらって既存のルートで販売してもらったほうが早く収益化が望めますし。


 

チーたん
なるほどねー。すごい発明をしたからいきなり特許を出願しようと思ったけど、やっぱり相談してよかったよ。あいぴーにも話して戦略を練るよ

 

ふっくん
特許をとらない場合は、秘密が絶対に外部へもれないように、厳重に秘密管理を行ってくださいね。
海外に素材工場を作って、そこの従業員から秘密が漏れたら救いようがないですから。

ふっくん
ところで、この新素材、やはり主成分はチタンなんですか?

チーたん
え?なんでわかったの!?
ふっくん
・・・ネーミングに問題ありですね(^^;)