2018年、新幹線で殺傷事件が起きました。
容疑者は22歳の青年です。
この事件に関しては様々な報道がされました。
それらを見て、私が思ったことは、「なんてもったいなくて愚かなんだろう」ということです。
この青年はあらゆる意味で愚かです。
・虐待をした親に当てつけのために事件を起こすなら、未成年のうちにすべきだったこと。
・他にも確実性の高い大量に殺害できる方法はいくらでもあったのに、たった数人だけを標的とした無差別殺人という手段をとったこと。
・そして、最大の過ちは、若く、いくらでもやり直しの効く年齢なのに、最悪の罪を犯し、自分の未来を捨て去ってしまったということです。
22歳という若さは市場において大きな武器となります。
たとえば、たとえ引きこもりをしていたとしてもプログラミングの勉強を始めれば、半年後にはIT系の企業に就職することもできます。
また、年収300万円程度で特許事務所に就職してしまってもいいでしょう。
最初のうちは年収は低いのですが、数年すればすぐに年収は上がります。
そして、仕事をしながら弁理士試験の勉強を進め、弁理士試験に受かれば年収1000万円も夢ではありません。
22歳の頃には収入ゼロだった人が30歳前に年収が1000万円を超えるのです。
このように、若い彼にはいくらでも人生を変えるチャンスがあったのに、殺人という最悪の罪を犯したことにより、待ち受けていたかもしれないバラ色の人生を無にしてしまったのです。
もし彼がずっとひきこもりを続けていて年齢も50歳を超えていたら、人生に絶望して無差別殺人に及んでしまったこともまだ理解できます。
高齢の父親が引きこもりの息子の人生を悲観して息子を殺した事件もありますから。
若い頃に仕事をしなかったツケが自己責任として年を取ってから本人を苦しめる資本主義社会では、高齢になってから人生に悲観するということはよくあります。
そして、なかには人生に絶望して凶悪事件を起こす人もいます。
これは日本が抱える大きな社会問題の一つです。
しかし、人生を捨てるには22歳という年齢は若過ぎます。
もちろん、彼の場合は幼い頃に両親から育児放棄という名の虐待を受け、食事も与えられず、最終的には両親から捨てられ、祖母に押し付けられたという悲しい経緯がありますから、愛を知らずに育った子供が、自分を捨てた親と助けてくれなかった世の中を恨んでしまうのも仕方ないかもしれません。
それでも、もし誰かが、彼に「人生はいくらでもやり直しが効くんだよ」、ということを教えてあげることができたならばこんな悲しい事件は防げたのに・・・と思うと切ないものがあります。
今現在、彼のように人生に絶望し、自分など生きている価値はない、と考えている人がいたら、そんな考えはぜひ捨て去ってください。
だって、地位やお金を持っている人が偉いなんていう考えは資本主義社会で植え付けられた概念であり、人間の価値は本来地位やお金には依存しないからです。
いくらお金を持っていても、紀州のドンファン(この記事を書いている現在ではまだ犯人が特定していないので毎日報道されています)のように殺害され、誰からもその死を悲しんでもらえない人もいれば、高い地位を利用してパワハラ・セクハラを繰り返し、ついには悪事が公にされ、社会的に抹殺されてしまった権力者もいます。
そんな地位やお金を持っているだけの虚しい人生を送るよりは、心の底から「幸せ」と思えることを持っている人こそが本当の成功者なのではないでしょうか。
他人の評価を気にせず、自分が幸せと思える生き方を出来る人が一番の幸せ者です。
そして、「人生の成功者」になるためには、数億の年収や高い地位など必要ありません。
インフラの整った日本で暮らしているのなら、ほどほどの収入があれば生きていけるのですから。
年収200万円だと金銭的余裕がなさ過ぎて辛くなりますが、年収400万円を超えれば、精神的にも落ち着きます。
そして、年収500万円あれば、家族を持ち、子供を育てようという気力が湧いてきます。
もちろん日本は諸外国に比べ、子育て支援が少ないので、子供を育てるためにはもう少し収入がほしいところです。
そこで、様々な方法で年収を上げる努力をするのです。
きちんと職について自分の力で稼ぐことができれば、自分に自信を持つことが出来れば、人生が楽しくなってきます。
人生が楽しくなってくると、周りの人にも良い影響を与えることができます。
すると、幸せの循環が起こり、常に幸せを感じることが出来るようになってきます。
なお、コミュニケーションが苦手な人でもできる仕事として特許技術者という仕事があります。
ただし、理解の深い知識が必要です。
理系の知識がない人は特許事務という仕事をすると良いでしょう。
特許事務の多くは女性ですが、男性の特許事務員もいます。
その他転職について悩みがある方はご相談に乗りますのでお問い合わせください。
知財部員や特許事務所弁理士など様々な方の転職相談に乗ってきました。
メンタル面での支えにもなれると思います。