まずはおさらい:転職エージェントを利用すべきではない理由

多くの転職エージェントは、転職者や特許事務所の利益よりも自社の利益を優先するので利用すべきではありません。もし利用する場合には情報をもらう程度に留めるべきでしょう。

なぜなら、パワハラ事務所への紹介ばかりしてくるので、良いカモにされてしまうからです。

 

転職エージェント経由の応募のデメリットとしては、下記のようなものもあります。(いずれも転職エージェント経由で応募して失敗した方からの情報提供)

・待遇や給与の低下(転職エージェントに年収の3割もの高額の支払いをすることを避けるため、転職者本人の給与を低くして支払いを抑えるインセンティブになる)

・無理な押し込め(内定後に承諾をしないと「転職します」と言うまでずっと説得され続けたり脅される)

・所員定着率の低い特許事務所へ優先して紹介(何度も紹介できるので転職エージェントにとってはお得!)

・エージェントを嫌っている特許事務所へ応募可能性がなくなる(そんな事務所の中に優良特許事務所がある)

・嘘をつく可能性(入所前に聞いていた内容と異なるケースもあります。たとえば、年俸700万円のはずが年俸600万円だったとか、特許技術者で入所したはずなのに特許翻訳だった等。騙された場合には弁護士へ相談してください。ただし、転職して数ヶ月経ってから違う業務になったというケースは問題ありません。)

 

以上から、転職エージェントの利用法は「情報だけもらう」に限ります。
もし転職エージェントを介して転職するときには、「エージェントが話したことを記録に残しておく」ことが大事です。訴訟提起する際の証拠となるからです。ウェブ面談の際は録画しておきましょう。

(なお、万が一パワハラ事務所に入ってしまった場合には、即日退職してしまいましょう。ズルズルと在籍しているとダメージが増えるだけです。悩む暇があったら弁護士に相談です!)

直接応募のデメリット

 

特許事務所へ転職するときは、直接応募(自己応募)の方が好ましいといえます。

転職エージェント経由の転職はお勧めしないのは当然ですが、実は直接応募にもデメリットがあります。
それは、「ホームページからだけでは良し悪しが判断できない」ことです。

見た目がきれいなだけのホームページよりも働きやすさや所員還元率に気を配るべきです。
(ホームページは時間かお金さえかければ立派なものが作れるため)

採用募集のページを見ればわかりそうなものですが、他と同じような定型文を載せているだけでよくわからないという人もいることでしょう。

 

そこで試してみたいのが、ネットで評判を確かめるという方法です。

「特許事務所名+評判」「特許事務所名+口コミ」で検索すれば過去に在籍していた人たちの口コミを見ることができます。

ただし、口コミはその特許事務所が自分で書き込んで評価を高くしている可能性もあるので気をつけてください。

 

転職サイトには良い事務所だけが載っているわけではない

 

さて、お目当ての特許事務所が決まっているわけではない人の場合は、とりあえず転職サイトを眺めてみるという方法を採ることもあるでしょう。

この場合も、掲載されている特許事務所の良し悪しが判断できないので問題です。

 

転職サイトというものはお金さえ払えば求人広告を載せてもらえます

したがって、年中広告を出している=人が定着せずに常に募集する必要がある特許事務所の求人情報の掲載が多めです。

採用側(特許事務所側)にとっては、転職エージェントや転職サイトを利用せずに自然に人が来てくれることが理想です。

うまく人を集めることが出来ている事務所は、人をほしいタイミング(所員が産休に入ってしばらく復帰できない等)で身近な人に聞いて人を集めることができます。

こうした募集方法をしているところは、基本的に人間関係がよく働きやすいのですが、採用人数が1〜2名と非常に少なく募集期間も短めです。

したがって、このような特許事務所に上手く入所するには運とタイミングが重要となってきます。

 

なお、未経験者の場合はそもそも特許事務所で働いていないために情報をもらえる相手がいないことも多いでしょう。また、真偽を見極めることも難しいと思われます。その場合には私に聞いてください。

 

ただし、私は必ずしも全ての転職者にご協力するわけではありません。
失礼な人や話が噛み合わず何度も同じ説明をさせたり罪の意識なく他人の時間を奪うような人にはご返信いたしません。
そのような人には知財業界には来てほしくないからです。

私はご相談者様とはどこかでまた会う可能性があると思い誠実に対応しております。知財業界は非常に狭いので友達の友達は友達という例はよくあるのです。

 

しかし、中には素直に話を聞いてくれない人もいるのも事実です。
音信不通になる人もいます。そういう人は、忘れた頃に連絡してきたりします。「お久しぶりです。お元気ですか?その後、転職エージェントの勧めである特許事務所に応募してみたのですがパワハラ事務所でした。他の事務所へ転職したいと思います。情報をいただけませんか?」とメールが来るのですが・・・

そんな人にはどんなアドバイスをすればよいのかわからず頭を抱えてしまいます。

だって、一度こちらのアドバイスを無視した人に二度もアドバイス出来ません。また無視されるだろうと思いますから。

私の言葉を信じず、転職エージェント経由で応募して失敗。

「素直でない人」に優良特許事務所様の情報をお渡しすることは出来ません。

私は好きな特許事務所には成長してほしいので、問題のある人には入ってほしくないのです。
また、優良特許事務所様には私もたまに遊びに行くので、そのときに会うのは好きな人だけであってほしいと思います。

生意気くらいの人なら普通に情報提供いたしますが、「人の話を聞かない」「最低限の礼儀がない」人は手に負えません・・・。私は「自分を犠牲にしてまで他人に尽くす」ような聖人ではありませんから、失礼な人は普通に無視します(また、それにより特許事務所へのダメージを防げます)。その点はご了承ください。