履歴書には名前や生年月日等の他に、趣味や特技を書くスペースがあります。
基本的には正直に書いてしまって良いのですが、どうしても面接に受かりたい!と考えている場合にはその企業の人事の人に受け入れてもらいやすい趣味や特技を書くように心がけましょう。
たとえば、アウトドア用品の製造会社だったら趣味にキャンプと書くのは好ましいでしょう。
しかし、鉄道会社に転職したい場合に趣味に「鉄道写真」と書くと面接には受からないでしょう。
好ましい趣味と好ましくない趣味の差は微妙で、どんな趣味や特技を書けばいいのかわかりませんよね。
そこで、多くの会社でNGな趣味や特技から挙げていきたいと思います。
書いてはいけない趣味や特技の例
1.スノーボード、サーフィン
スポーツが好きな人は趣味・特技欄に好きなスポーツを書くことでしょう。
スポーツが趣味の場合、人事の人には受けが良いので積極的に書いていくべきです。
ただし、一定のスポーツに関しては偏見を持たれているようです。
その例が、スノーボードです。
なぜなら、スノーボードはあらゆるスポーツの中でも危険性が高いからです。
冬に休みをとってスノーボードをしにいって、山で怪我をしてその後治療のため長期間入院という社員を雇いたいと思うでしょうか。
もしあなたと拮抗している転職希望者がいた場合、人材採用担当者は、趣味にスノーボードと書かない人を採用するでしょう。
こんな些細なことで内定を逃すなんて馬鹿らしいので、たとえ趣味がスノーボードでも別のスポーツ名を書いておきましょう。
なお、サーフィンもスノーボードに次いで危険なスポーツなのでやはり趣味欄に書かないほうがいいでしょう。
書くならテニスや野球、サッカーなどいくらでもあるはずです。
もちろん、趣味がスノボーでも気にしない人事担当者もいますから書いたら即アウトということはありません。
むしろ好印象を持つ人もいます。
2. 空欄
趣味らしい趣味を持っていない人は趣味・特技欄を空白のままにすることもあるでしょう。
しかし、趣味・特技欄は自分をアピールできる欄でもあります。
何も書かないとそっけない印象を与えてしまいますので必ず何か書きましょう。
ただし、趣味欄のない履歴書もありますからそんな履歴書を選ぶというのも方法の一つです。
3. 読書、映画鑑賞
上記2で挙げたように、空欄もいけませんが、あまりにも無難過ぎる趣味も無いに等しいと解釈される恐れがあります。
そこで、「具体的に」どのような本や映画が好きなのかを書くと良いでしょう。
この際、堅苦しい作品をあげる必要はありません。
知財部に入りたい人が、趣味:読書「逐条解説 特許法」など と書いたらあまりにも「自分は勉強頑張っています」アピールが強すぎます。
読書(特に司馬遼太郎作品)というように書くと良いでしょう。
ただし、間違っても「ワンピース」「キングダム」など漫画の名前を挙げてはいけません。
ワンピースやキングダムが面白いのはわかります。
しかし、履歴書に書くようなことではありません。
精神年齢が低く子供じみた人間との悪い印象を与えてしまいます。
漫画ではありませんが、ラノベも避けるべきです。
(採用担当者や会社によっては問題ないでしょう。あくまでも一般論です)
4. 競馬・ポーカー・パチンコ等ギャンブル
乗馬なら良いのですが、同じ「馬が好き」でも競馬と書いてしまうとアウトです。
まさかギャンブルを特技欄に書くとは思いませんが、念のため・・・。
ちなみに、会社によっては、賭け事に強い社員を欲しているかもしれませんが、一般の会社では敬遠される趣味です。
ところで、パチンコ関連の特許の損害賠償金ってすごいんですよ。法務部や知財部はやりがいがありそうですね!
5. タバコ、酒など依存性の強いもの
当たり前ですが、何かに依存している性格の人や中毒性のあるものに没頭している人を会社員として雇いたいと思う企業はありません。
嗜む程度に好きだったとしても書かないほうが良いでしょう。
なお、酒やタバコの他に依存性のあるものとしては、ネットゲームがあります。
IT会社に転職したい人ならそれもいいのかもしれませんが・・・
6. スピリチュアル関連
占いやパワースポット巡りが趣味の場合、人事の人にかなり悪い印象を与えることがあります。
なぜなら、人間関係で悩んで、その悩みから開放されるために神仏に頼ったりスピリチュアルに傾倒するという人が多いため、「社会不適合者」ではないのかという色眼鏡で見られてしまうのです。
また、企業は宗教的政治的に偏った考えの人を採用することを恐れます。
たとえライトな趣味だったとしても勘違いされてしまう恐れもあることから、スピリチュアル関連の趣味を書くのはご法度です。
内定に繋がる理想的な趣味・特技の書き方
以上のことをふまえ、理想的な趣味・特技の書き方について考えていきましょう。
基本的には上記したNGな例は書かないようにし、そのうえで、できるだけプラスに働く趣味を書くようにしましょう。
といっても、気負い過ぎてもいけません。
必死過ぎて興ざめさせてしまいますから。
趣味・特技はあくまでもちょっとしたスパイスのようなもので、嘘がなく、素直に人柄が現れるように書くと良いでしょう。
また、書き方としては、趣味を書いた後に括弧書きで説明を入れておくとわかりやすいでしょう。
たとえば以下のように書きます。
趣味:中国語会話(週に一度中国語学校で習うと同時に中国人との交流イベントにも積極的に参加しています。日常会話レベルですが、仕事で使えるくらい上級者になれるように精進したいです。)
もちろん、本音は「中国人の恋人を見つける」だったとしてもそれは書かないようにしましょう。
(正直者だとウケる可能性はあります)
また、オタク的な趣味と思われがちなものでも書き方次第では好印象を与え、内定に繋がる可能性が高くなります。
たとえば以下のようになります。
趣味:イラスト(猫が好きなので色々なタイプの猫のイラストをパソコンのペイントソフトを使って描いています。ブログで公開したところ、かなり好評を得ることが出来ました)
この場合、採用担当者は実際にあなたのブログを閲覧してどれだけイラストが上手いか確認するでしょう。
そして、実際に上手いイラストを描いていた場合、兼業として本来の職務の他に、会社のブログやキャラクターのイラストを任される可能性があります。
ただし、美少女やイケメンのイラストなどは抵抗のある人も少なくないので内緒にしていたほうが良いかもしれません。
他人に添削してもらう
NGの趣味を避け、好ましい趣味・特技を書いたつもりになっていたとしても、他人の目から見たら変な趣味や特技である場合があります。
そこで、客観的な評価を貰うために他人に見てもらいましょう。
家族や友人でも構いませんが、できれば専門家に見てもらうほうが安心です。
家族や友人はプロではありませんので、的はずれな趣味や受けを狙った趣味を書くと良いと誤った評価を下してしまう可能性があるからです。
心配な場合はお問い合わせください。添削いたします。