企業で会社員として働いていると、どんなに元気でも定年退職をしなくてはいけない時期が来ます。

今の60代は元気なので、まだまだ働きたい!と考える人もたくさんいらっしゃることでしょう(70代、80代の方でも元気な方はたくさんいらっしゃいますよね)。

 

働くことは生きがいにも繋がりますし、将来的には年金の受給額にも期待できないことから、定年後も働き続けることは生き方として正しいと思います。

 

しかし、定年後に仕事を見つけることは困難です。

会社員以外の仕事というと、アルバイトのような仕事ばかりになってしまうからです。

 

しかし、高度な専門知識を得た人材は、そのような日銭稼ぎの仕事ではなく、経験と知識を活かした仕事をすることができます。

 

なかでも、弁理士という職業は、高収入ですし、業務独占資格なので、非常に使い勝手の良い資格です。

 

弁理士資格を得るには、弁理士試験を受けるという方法と特許庁の審査官として10年近く働き続けることが必要です。

 

それにより弁理士資格を得れば、弁理士として独立開業することは出来ます。

 

しかし、開業することができるかということと、継続して仕事を受注できるかということは異なります。

 

弁理士資格さえ持っていれば確かに開業はできるのですが、営業も何もしないでお客様がついてくれるほど甘い世界ではありません。

また、実務経験の無い弁理士に価値はありません。

 

したがって、定年後に弁理士として独立したいのなら、絶対に若いうちに特許事務所で経験を積むことが必要です。

 

もちろん研修さえ受ければ知識でどうにかなるかもしれませんが、お客様に迷惑をかけることになるのでお勧めしません。悪評が立てば弁理士生命が絶たれることになりますし・・・。

 

特許事務所で経験を積むということ

特許事務所で経験を積むということは、すなわち、弁理士の下で指導を受けながら実務経験を付けるということです。

ときには辛いこともあるでしょう。
特許出願も意匠登録出願も商標登録出願も先願主義なので深夜まで残業をすることもあるでしょう。

 

しかし、そんな経験は体力的にも精神的にも若いうちにしかできません。

50代に入ってからだとかなりキツイものがあるでしょう。

 

したがって、若いうちには定年後のことなんて考えたくも無いでしょうが、将来的に独立したいのなら、早いうちに特許事務所へ転職することが大事です。

 

既に特許事務所で働いているけれどスキルアップしている気がしないという方もいるかもしれません。

 

その場合は、先輩である指導者がパワハラをしてくるためにスキルアップしないのかもしれませんし、指導者に指導能力が欠如しているのかもしれません。

 

自分には明細書を書く能力が無いのかと思っていたけれど特許事務所を移った途端に良い明細書を書くことができるようになったという人もたくさんいます。

 

したがって、自分の主観だけで決めつけて自分の可能性を狭めるのではなく、客観的に判断してもらう機会を得るように努力することも大事です。

 

特許事務所に転職する前に

ただ単に特許事務所に転職すれば弁理士になれるわけではありません。
特許事務所で特許技術者または特許事務員として働き続けながら弁理士試験の勉強を続けることで、ようやく一人前の弁理士になれます。

 

働きながらの勉強には辛いものがありますが、将来的に安定した収入を得ることができるようになります。

 

まだ特許事務所で働いていない人の場合は、若いうちに特許事務所で転職し、実務経験を積んでおきましょう。

 

なお、弁理士としての特性について相談したい方は、お問い合わせからご連絡いただければ、弁理士業界の転職事情に詳しい方をご紹介いたします。