あなたはまだ在職中でしょうか。
まだ在職中の場合、退職をする前に転職先を決めたほうが有利なので、たとえ時間がなくてもどうにかして時間を工面して転職先を決めてください。
さて、転職先を決めたら、現在の会社に退職願を出します。
法律では、退職すると伝えてから2週間経てば退職できることになっています。
ただ、実際には引き継ぎなどもありますし、1〜3ヶ月は余裕を持って退職願いを出しておきたいところです。
ここで、一つ問題があります。
それは、「退職したらどこへ転職するのか」と聞かれた場合の答え方です。
これについては、素直に答える人もいれば、家業を手伝いますと嘘を付く人まで様々だと思います。
しかし、いろいろな人から話を聞いた結果、「転職先は隠したままでもいい」と判断しました。
もちろん、有効な競業避止義務が存在する場合に競業他社へ転職してはいけません。
(たとえば、製薬会社に勤務している人が他の製薬会社へ転職する場合など。詳しくはリンク先に説明してありますので御覧ください)
競業避止義務違反に当たらない場合は転職するのは個人の自由なのですが、転職されてしまう側からしたら、良い気持ちにはならないことが多いといえます。
そこで、上司の中には「どこへ転職するのか」としつこく聞いてくる人もいると思います。
上司のようにある程度権力を持っている人に質問された場合には、出来る限り答えをはぐらかすようにしましょう。
なぜなら、自分の部署から転職者が出るということは、自分の評価の低下に繋がるので、転職を引き止めたいと思うのが通常であり、あなたの転職先について悪い情報を入手し、どうにかしてあなたの転職を思いとどまらせようとするからです。
あなたが説得に応じなかった場合は、子供じみた上司がパワハラまがいのことをしてくる可能性があります。
そう、転職先に悪い情報をばらまかれる可能性もあるのです。
では、もしあなたが上司の説得に応じ、退職を思いとどまったらどうなるでしょうか。
それでは内定をくれた転職先に迷惑がかかります。
それだけではなく、今の会社からも低い評価を受けることになります。
あなたは一度裏切ろうとした人だからです。
ですから、上司が気持ちよく送り出してくれるタイプの人でない限り、転職先については隠しておいた方が懸命です。
また、同僚にも出来る限り転職先については語らない方が良いでしょう。
なぜなら、自分の知らないところで「あいつはここをやめるつもりだ」という噂が広がる可能性があるからです。
退職するまでの間、陰口に耐えるのは辛いですよね。
転職先を聞かれたら何と答えるべきか
転職先については隠しておいたほうが良いということはお分かりいただけたと思います。
でも、もし上司や同僚から「退職して何をするのか」「どこへ転職するのか」と聞かれたらどう答えれば良いのでしょうか。
理想的な答え方は
「これから転職活動をして決めようと思います」
です。
上述したように、転職活動は「在職中」にするのが基本です。
しかし、他者からの詮索に対しては「少しの間資格試験の勉強に専念しようと思います」「外国で英語の勉強をしてこようと思います」という答え方をしても良いと思います。
「少しの間」というのがたった1週間だったり、外国で英語の勉強をするのがたった1週間だったとしても、本当のことなら問題ないわけです。
本当は転職先は決まっているのにこのようにはぐらかして答える程度のことは犯罪にはなりません。
このような嘘は、転職先が競業でない限り問題が起こる可能性は低いのですから。
「転職先は決まっているが言う必要はないだろう」という雰囲気を醸し出さないように気をつけてください。
しっかりと「嘘」をついてください(笑)
ただし、親が元気なのに「親の介護で」などという真っ赤な嘘をつくのは止めてください。
「本当のことだけど期間については嘘」という程度の嘘がベストです。
なお、退職願については、フォーマットが決まっている会社もあるかもしれません。
その場合「転職先」欄が存在する可能性があります。
この場合でも「転職先」欄は空欄のままでも大丈夫です。
「就業規則で転職先を書くことになっている」と言われても大丈夫です。
そんな勝手な規則は守る必要はないのですから。
どうしても「転職先」欄を空欄にするのが嫌な場合は、自分で退職願をパソコンで書いてプリントアウトしましょう。
例としてこのような文でどうでしょうか。
退職願
平成〇〇年〇月〇日
株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇様
株式会社〇〇 〇〇部〇〇課
氏名 印
このたび、一身上の都合により
平成〇〇年〇月〇日をもって退職いたしたく
ここにお願い申し上げます。
以上
あっさりしていますが、これだけで十分です。というのも退職の意思表示さえすれば退職願は出さなくても良いからです。
ただ、書面にした方が確実なので、書面にして提出しましょう。
なお、弁理士の場合は転職先は簡単にバレるので皆さん転職前に上手く話していらっしゃるようです(笑)