TOEICや英検など英語の資格はたくさんありますが、中でも苦手な人が多いのが工業英検です。

なぜ苦手な人が多いのかというと、ニュアンスで伝わってしまう文学の翻訳とは違い、「科学技術文書を読み手の想像力の働かせる余地のないほど正確に翻訳する力」が必要だからです。

ですから、純粋な英語力だけでなく論理的な文章の構成力が必要となってきます。

 

この工業英検で1級を取得できると、高い英語力&科学技術文書を読み解く力の証明になります。

すると、工業機械のマニュアルを初め、様々な技術の英語を翻訳することが出来るようになります。

 

工業英検で2級以上をお持ちの方には、ぜひ特許翻訳をしてほしいと思います。

 

しかし、特許翻訳の学校は非常に高額です。仕事を得るために講座を受けたのにその費用を取り返すためにがむしゃらに働かなくてはいけないという状態に陥ってしまいます。

 

翻訳会社に登録してもよいのですが、一部ピンはねされてしまいますし、教育制度の整っていないところだと実力があがりません。

 

フリーランスならピンはねはされませんが、フリーで翻訳者として働くためには数年以上の経験が必要です。

この「経験」がない限りフリーで働くことはできません。
悩ましいところです。

 

しかし、働いてお給料を貰いながら特許翻訳の勉強をさせてもらえるところがあります。

 

それは特許事務所です。

 

特許事務所は特許翻訳をしている人に仕事を発注します。
いずれフリーランスになって特許事務所からの翻訳業務を勝ち取るためにも、まずは特許事務所の中に入り込むという手段が有効です。

 

特許事務所では、工業英検2級以上に受かる英語力の持ち主ならば雇ってもらえる可能性があります。

 

資料も使いたい放題ですし、毎月決まった額のお給料がもらえるので、特許翻訳家を目指す人にはお勧めの仕事です。

 

まずは特許事務所で数年間修行を積んで、経験値を稼いだらフリーランスとして独立しても良いでしょう。

最初は年収は低くて構いません。勉強させてもらえるのですから。というか、最初の年収は低くてもきちんと年収がアップしていくなら良い特許事務所なのでオススメです。

 

なお、翻訳者の方は、特許業界に詳しくない場合が多いと思うので、事前に情報収集は欠かさないでください。
必要なら私も情報をお渡しします。
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特許事務所は居心地の良いところではありますが、一部ブラックと呼ばれる悪徳事務所もあることも事実ですから・・・。