「知財」と聞いてなんとなくカッコいいと思って知財業界に興味を持つ方々がいらっしゃいます。しかし、どうも他業界の方が知財業界に抱くイメージは現実とかけ離れているようです。

「技術と法律と英語を駆使した仕事」と言われることもありますが、ドラマで出てくるようなカッコいい弁護士を想像しているとがっかりすることになると思います。

「技術も法律も英語も知っていなければいけない大変だけど知的でやりがいのある仕事」と言ったほうがより正確でしょう。

知財業界には、広告業界や金融業界のような派手さはありません。
特に、特許事務所の仕事は黙々とパソコンに向かう時間が大半です。納期に追われているのでノルマのように感じ精神的に辛くなることもあります。

ですから、「弁理士になれば楽して儲かる」ということはありません。

逆に、「根暗な人が多い」という弁理士のネガティブなイメージもどうかなと思います。
これも私個人の意見ですが、弁理士には穏やかで真面目な方が多いように感じます。
そうではないい人もいますが(私のように)、そういう人は悪目立ちしているだけで全体では少数派です。

知財業界のうち特許に関しては、堅実でコツコツ型の人に向いています。派手好きでお金をたくさん稼いでたくさん飲みたい人は、金融業界や不動産業界を検討した方が良いでしょう。20代で年収一千万円にわりと簡単に到達出来るので若いうちから都心の一等地に住居を構えることも簡単です。
(私の友人がそうでした。旦那さんも同業界の方で無茶苦茶稼いでいました。ただし、無茶苦茶お金を使いまくっていましたが…)

知財でいうと、特許よりも商標の方がキラキラしたイメージがあります。内容的には専門的でそれなりに難しいので特許の仕事の片手間でするのは困難です。文系で技術は苦手だけど英語好きな人には商標の仕事をお勧めします。(なお、英語力は特許弁理士にも重要です)
ただし、特許弁理士に比べると収入は低いですし、業界に入ってくる年齢によっては自分より年下から学ぶこともありますし女性の下に就くということもあるでしょう(女性比率が高いです)。そういうことに抵抗のないフラットな人なら問題なく活躍出来るでしょう。

 

最近は「知財コンサル」という言葉で求人をしている特許事務所も増えてきましたが、これも実態とかけ離れ過ぎて耳障りの良い言葉だけが独り歩きしているんじゃないかなと危惧しています。
知財コンサルという仕事も特許を知らない人が想像するほどカッコいいものではありません。「特許戦略」をしたいなら企業知財部に行ったほうが良いでしょう。
特に大企業知財部は中小企業より安定していますし給与も高いので、特許事務所より余程キラキラしています。

なお、知財業界の人が働く場所は基本的には企業知財部と特許事務所ですが、他にも特許庁のような公的機関もあります。

自分には何が合っていて何が出来るのかわからない、そもそも自分に向いている仕事ってなんだろう・・・という方にはご相談にも乗っておりますのでお問い合わせください。

なお、特許業界って、本当に特殊なので、大きい組織=良いという一般社会の図式は当てはまりません。
弁理士数3人程度と小さくても優良特許事務所はたくさんあります。
また、派手なところがいいわけではないということも知っておいてください。
むしろ派手なところの方が危険な香りがします。
優良特許事務所は目立つことがありませんから。
弁理士の知名度と同様に優良特許事務所は目立ちません。