20代は比較的転職が容易です。
しかし、だからといって安易に転職するべきではありません。なぜなら、基本的に転職回数は少ないほうが後の転職時に有利だからです。

ですから、不満があっても多少のことには目を瞑って今の仕事を頑張るべきです。

 

20代のうちは素直にがむしゃらに働けば良いと思います。

働いている中で「なぜこんなことをしているのだろう」という疑問も湧いてくるかもしれませんが、若いうちはまだまだわからないことだらけなので、勉強と思ってガンガン働けば良いでしょう。

まだ仕事も満足にできないのに自分探しをしたいからといって残業少なめ給料も少なめの企業へ移ってしまうのは厳しいようですが甘えがあると思います。

 

残業だらけであまりにも激務過ぎる場合を除いては、土日や平日の朝・夜を勉強時間に当ててスキルアップをするということもできるでしょう。そして、弁理士資格をとるなりTOEICで高得点をとることを目標にして仕事とスキルアップを両立するのです。

すると、30代になったときにはかなりスキルの身についた”高価値”な人材になっていますから、転職は非常に容易になります。

 

ただし、転職をした方が良いケースもあります。

 

たとえば、未経験の業種への転職を希望する場合です。もしあなたが知財に興味を持っているけれどまだ知財部で働いたことがないなら、若い今のうちに知財部へ異動願いを出す、または転職したほうが良いでしょう。

 

今は営業でもいずれ弁理士資格をとって独立したいので特許事務所で経験を積みたい!といった場合も20代のうちに転職しておかなければいけません。
30代になると未経験では特許事務所への就職が困難になるからです。
(もちろん不可能ではありません。30代前半までなら未経験者でもよく転職されます)
また、その他にも、イジメが酷いために鬱になりかけているといった場合にはすぐに転職してしまったほうが良いでしょう。
完全に鬱になってしまったら、気力も体力もなくなるので、「現状を打破する」「抜け出す」ということができなくなってしまいます。

ですから、「やばい。鬱になるかも・・・」と感じたら、その時点ですぐに転職活動をすべきです。

あとでいいや、と思っているとあっという間に数ヶ月経って、「病気」になってしまいます。

 

今、自分が働いている会社がブラック、またはブラックに近い場合も同様に抜け出したほうが良いでしょう。

残業が80時間あって、成長も感じられないというのなら転職してしまいましょう。
あまりにも激務だとスキルを伸ばす以前に身体を壊してしまいます。

 

20代のうちに将来のキャリアを全て決めるなんてことは困難ですが、初めて就職した会社で働いてきて「この仕事は自分の天職ではない」「新たな可能性に向かって挑戦してみたい」そう考えたのなら、転職するのも悪くはないと思います。

 

できたら次の仕事が天職であることが望ましいのですが、こればかりはわかりません。

 

しかし、このサイトや知財の知識をお読みいただければ知的財産業界というものがどういうものかは大体わかっていただけたと思います。

その上で転職を試みてください。
なお、他にも情報が欲しい場合には簡単なプロフィールを書いてお問い合わせ下さい。似たような経歴の方とお話をする機会をご提供いたします。