求人票に記載されている内容と雇用条件通知書(または契約書)に書かれている労働条件が異なることはよくあります。
善意解釈すれば、個人によって働き方は異なるからと考えられますが、実際は残念ながら「求人広告で実際より良い条件を提示しているだけ」の企業が多いといえます。
「面接の時には試用期間は無いと言っていたのに試用期間がある」「試用期間中のため社会保険に加入させてもらえない」といったようなズルが実際に起こり得ます。
それから昇給について時期と額に齟齬が生じている、一定の研修については会社が費用負担をしてくれるはずだったのに出してくれない、そもそも基本給が違う、残業時間がカウントされていないなど様々な嘆きを聞いたことがあります。
こういうのってズルいですよね。法律違反ではないのでしょうか?
もちろん法律違反です。職安法及び労基法違反等に該当します。
求人票に記載されている内容と実際の労働条件が異なることに気づいたら、すぐにその事実を使用者(雇い主)に伝え改善を願い出ましょう。すぐに何か言わないと暗黙の同意があったことになってしまうからです。
すでに働き始めてしまった場合は時期を見て辞めてしまいましょう。そして、辞めた後に労基に告げ口しましょう。
なお、民法の定めでは、期間の定めのない雇用契約の場合退職するためには原則2週間前に告知が必要で、期間の定めがある場合、やむを得ない事由が無ければ退職することはできません。
しかし、民法よりも労働基準法が優先されるため、雇用条件通知書に記載された労働条件と実態に相違がある場合、労働者は労働契約を即時解除できるとされています。
そのため、求人票に記載されている内容と実際の労働条件が異なることに気づき、すぐに改善を願い出ても改善してもらえなかった場合、すぐに辞めることもできます。
大きくてしっかりしてそうな会社に見えても、他社より魅力的に見せるためにこういうことをしている会社はあるので、求人情報の条件の良さに惑わされないでください。
特に、転職サイトには多くの企業の求人情報が載っているため、こういうことをしているところが多くなりがちです。
転職サイトを見てエイヤっで転職するのは危険だということです。
だからといって転職エージェントに依頼するのはもっと危険・・・。
トラブル無く安全に転職するためには、転職先が大きい会社でも小さい会社でもその会社で働いている人から直接話を聞くのが一番でしょう。
私は長年転職者から相談を受け続けてきたので、あなたが就職を考えている企業の情報を知っている可能性がありますし、場合によっては現職で働いている方とお繋ぎすることが出来るかもしれませんのでお問い合わせください。