通常、転職というと20代から30代前半の人がするものというイメージがありますが、最近では30代後半から40代の転職も増えています。

 

しかし、管理職やマネジャーなら若いうちから自社で働いている忠誠心の高い人材を登用したいと考えるのが通常でしょう。

 

なぜ、企業側はわざわざ中途採用をしようとするのでしょうか。

それには以下のような理由があります。

企業がミドル層を中途採用する理由

 

1.自社にない能力を持っている人材を迎い入れたい

企業は「現状維持」をしているだけでは衰退してしまいます。
現状維持をしているだけに見える伝統的な企業も実は革新を繰り返しています。

 

社内改革をするには古くからいる人材だけでは出来ないことがあります。

 

そこで、自社の色に染まっていない人材を外部から雇い入れて内部からの改革を促すのです。

 

2.定年退職者の後任の補助として迎い入れたい

 

一定の年齢に達すると定年退職をすることになるので、その人材の後任者が必要となります。しかし、うまい具合に後任者が育っていない場合や、いたとしても転職して突然いなくなってしまう場合もあります。

 

そこで、社員が定年退職してしまう前に後任者や後任者を補助できる人材を雇うのです。

そうして雇われた人材は定年退職予定者が定年退職してしまう前にその人からノウハウ等全てを吸収する必要があります。
非常に忙しいですがやりがいのある仕事でしょう。

 

3.年齢構成のアンバランスを正したい

 

組織によってはバブル世代の人数が多くて団塊ジュニア世代が少ないなど、世代間の人数に偏りがあります。
この偏りを正すために足りない世代の人を雇い入れようとする企業もあります。

 

4.新分野や海外に進出したい

今までに全く経験のない分野や海外に進出する場合、外部からその分野の経験がある人材を招き入れて事業を成功させようとします。

 

その場合、20代の若い人よりも経験を積んだ30代後半から40代の人を雇おうとします。
経験を積み、実績を持っていれば、たとえライバルに20代の人材がいたとしても勝つことができるでしょう。

 

5.専門家を迎い入れたい

 

ある一定分野の専門家、たとえば実務経験豊富な弁理士や公認会計士等は貴重な存在ですので多くの企業が求めています。

 

30代後半の人材が転職で成功する方法 まとめ

 

転職というと20代やせいぜい30代前半までと思われるかもしれませんが、高いスキルを持っている人材は30代後半になっても多くの企業から望まれます。

したがって、高いスキルを持っている人は、年齢を気にすること無く積極的に転職を行ってください。

 

未経験分野に転職する場合にはよく考えてから転職してください。
新卒と同様の扱いを受けることになります。
今より給与や役職が下がることについて受け入れられるならば転職は有りですが、そうではない場合には諦めることも大事でしょう。

将来独立の夢があり、そのためにどうしても経験を積みたい。給与は少なくていいという場合には転職はお勧めです。