こちらは特許事務所の採用者向けの記事です。しかし、特許事務所への転職希望者が読むと、逆の立場から自分のことを見つめることができるので面白いと思います。

 

知財業界では人材難が続いています。だからといって、誰でも採れれば良いというわけでもありません。若い理系大卒ならば誰でも良いからと採用してみたものの足手まといで解雇することも出来ずに困っている例もたくさんあります。

今回は、特許事務所の生産性を落とし、事務所にマイナスの影響を与える絶対に雇ってはいけないモンスター従業員の見極め方を書いてみます。他にも雇うには危険な従業員はいますが、この手のタイプが一番危険です。なお出現率は20分の1です(体感)。

 

面接での印象が良すぎる&自己アピールが上手過ぎる人

履歴書と職務経歴書はパッとしないけれど、会ってみたら外見もよく受け答えもハキハキしていて好印象。頼もしい新人だ!

・・・こんな魅力的な人の中にはモンスター従業員予備軍が隠れている可能性があります。

 

なぜモンスター従業員を雇ってはいけないのかというと、事務所の雰囲気を悪くし、事務所全体の生産性を下げるからです。

モンスター従業員は権力に弱いので所長には平身低頭で従いますが、基本的に他人を見下すので、同じ事務所で働いている人を同僚なのに上から目線で命令をします。
「○○さん、これ、コピーとっておいてくれるかな?」と同僚を顎で使ったり、自分はマネジャー側であるかのような振る舞いをします。部外者に対しては事務所代表であるかのように尊大な態度で挑みます。
所員同士で会話をしていても、「□□の話?ああ、□□といえば、この前〜」と常に自分の話に持っていきます。話の中心で注目を浴びずにはいられないのです。

そのため他の所員からの評価は最初は良いのですが、入所日をピークにどんどん下がり続け、「この人がいるからもうこの特許事務所にいたくない」とまで思わせます。

これほど仲間から悪く思われているのに当の本人の自己評価は「私はみんなに愛されている」なので、他の所員の不満が爆発します。

 

これが特許事務所クラッシャーで、モンスター従業員の代表例です。
(他にもプライドが高すぎる、批判的な発言ばかりの人は危険です。言わずもがなですね。)
 

面接での見極め方としては、その人の身につけている服やバッグ、靴に注目してください。
まだ若いのに全身ブランドもので固めている人は見栄っ張りです。
コツコツ努力をすることが苦手(嫌い)なので手っ取り早く「すごい人」に見えるブランドものに頼るのです。

年収はそんなに高くないのにブランドの服飾品が大好きでお金のかかる趣味がある転職希望者には要注意です。

さり気なく趣味の話をすると良いと思われます。ペラペラと自慢話をしてくれるでしょうが、明らかに収入に見合わない趣味が含まれている場合には危険です。

 

でも、このサイトは転職者も見ているのでここで情報を得て、よし、ブランド物は身に付けないようにしよう!と対策を練ることも出来てしまいます。すると、外見では見極められないので話の内容で見極めるようにします。

 

この手の人は、批判されるのが嫌いという特徴を持っているので、少しでもおかしいなと感じたら、答えにくい批判的な質問をすると良いと思われます。
もちろん質問の仕方によっては圧迫面接になってしまうのでその点は気をつけてください。また、ただの好印象な人を逃してしまってはバカバカしいです。見分け方は難しいのですが、面接で好印象、働き始めてからも事務所に貢献してくれるという方は存在します。

危険な人の他の特徴として、自分に責任はない、自分はいつも正しいと考えているので、前職での不満点などを聞き出してみてください。自分は優秀なのに能力に見合った対価が支払われていないという本音が漏れることと思います。

 

質問の仕方をあまり詳しく書いてしまうと対策をとられてしまうので、詳しくはお問い合わせください。

貴所に真の意味で貢献してくれる優秀な従業員が集まりますように。