転職するときには、各種転職サイトを見て企業や特許事務所の求人条件について比べることになるでしょう。
その際、ついつい、給与に目が行ってしまい、いつの間にか給与の低い求人を無視してしまうということがあるでしょう。
しかし、これには危険が伴います。
「良い企業・特許事務所」を見落としてしまう可能性が大きくなるからです。
実は、求人条件が悪い企業・特許事務所こそ、良い職場であることがあるのです。
その理由をお話しようと思います。
求人条件が悪い企業・特許事務所に応募すべき理由
基本的に、人を雇う側の企業や特許事務所としては、就職後にすぐに辞められてしまうのは困るので、できるだけ転職のミスマッチを避けようとします。
これは、求職者の立場からしても同じですね。
転職してまたすぐ転職なんて絶対に嫌でしょう。
転職の失敗を避けるためには、「良い面だけを見る」のを止めることです。
給料が高い、労働時間が短い、人間関係が良い、家から近い、オフィスが綺麗・・・
ありとあらゆる条件が揃っている企業や特許事務所なんてあるわけがありません。
しかし、転職活動をしているときは、ついつい良いところばかりに目が行ってしまい、条件の悪いところは排除してしまうのです。
すると、「正直に自社の悪い点について公開し、浮ついた気持ちで近づいてくる求職者を排除したいだけの、実は自分に向いている理念のしっかりした会社」を取り逃してしまうおそれがあります。
従業員を使い捨てする会社は、良い面ばかりを強調し、常に人材を募集しています。
その際、入社したばかりの人がまたすぐ辞めてしまうことになりますが、また別の人を使い捨てすればいいので問題ありません。
しかし、従業員をしっかり育ててくれる会社は求人に正直に悪い面も正直に書き、社風に合わない人に最初から会わないようにしています。
ブランドや労働条件に惹かれてくるだけの求職者の相手をしているほど人事は暇ではないからです。
そんなわけで、きらびやかなことばかりを書いているウエブサイトを見たら、「本当にそうかな?もしこれが本当だったら常に人材募集なんてしているかな?」などと疑ってみてください。
これだけでも、だいぶ「良い面だけを強調する実はブラック」な企業や特許事務所を避けることができます。
このことは、逆の立場であっても当てはまります。
あなたが履歴書を盛りすぎた場合、採用側は、期待値が異常に上がっています。
人事も全てを見抜けるわけではないので、面接で意気投合し、見事採用!となった後に悲劇が訪れます。
・・・こいつ、使えねー・・・!!
会社からこんな風に思われてしまっては、そこに居づらくなってしまいます。
自分をより魅力的にアピールするのも大事ですが、盛りすぎるのも良くはないでしょう。
一種の詐欺ですよね(笑)
まあ、それを企業はやっているわけですが・・・。
片目を瞑って、厳しい目でこれから面接を受ける企業を評価してください。
転職サイトを見ているだけでは、本当に良い企業や特許事務所を見つけることは難しいので、転職の際には、知財業界歴が長い友人・知人に頼んで情報をもらいましょう。
必要な場合には弁理士である我々が情報をお渡しします。
何でもご相談したことがございましたらお問い合わせください。
この問い合わせがきっかけで人生を好転させることが出来るかもしれません。