AIやRPA*は仕事を効率化してくれる存在として重宝されていますが、一方で、AIやRPAに仕事を奪われると恐怖を感じる人達もいます。
AIに仕事を取られることを恐れているのは、何も従来から言われてきた受付のような仕事だけではありません。
会計士や弁護士のようないわゆるエリートと言われる職種についても同様です。
会計士や弁護士、司法書士、税理士、弁理士、etc…にかかる人件費は高額であることから、企業では人件費を削減するために、そのような高度な専門職の人材を積極的に削っていこうとしています。
そして、今までパラリーガルがやっていた仕事のほぼ全てをRPAがこなし、残る仕事を優秀で生産性の高い専門職がこなすという図式になっています。
したがって、これからは、パラリーガルとして法律事務所に勤めようと考えている人は、数年後には仕事が無くなっている可能性が高いですし、弁護士だって、今以上に食べていけなくなります。
税理士や会計士も単純作業ばかりしていては、あっという間に淘汰されてしまいます。
AIは人間が何時間も何日もかけてこなす仕事を数分で終わらせてしまう絶大な力を持っています。
例えるならば、10桁の掛け算の速さを計算機と自分で勝負しているところを想像してみればわかりやすいでしょう。
勝てる感じがしないのではないでしょうか。
ですから、絶対にAIと戦ってはいけません。
素直に負けを認め、AIと共存するしかありません。
マシンガンに素手で立ち向かって勝てるわけがないのですから。
では、これから士業が生き残っていくためにはどうしたら良いのでしょうか。
まず、既に高齢(70歳以上)の場合は、悪い言葉で言うと、既得権にしがみつく生き方をするのが一番です。
今までやってこれたのですからこれからもそのままの生き方をし、適当なところで仕事を辞めて楽しく過ごせば良いでしょう。
しかし、まだ若い方は生き方と働き方について真剣に考えるべきです。
本気でAIに仕事を奪われてしまいますから。
20代士業がAIに仕事を奪われない方法
では、どのようにしたらよいかというと、AIと戦うのではなく、AIを使いこなせるようになるのが一番です。
あなたがまだ20代なら、プログラミングを学ぶとよいかもしれません。
(ちょっとやってみて嫌いなら止めておいたほうが良いと思います。嫌いなものを無理にやるのは効率が悪すぎるからです。好きなことを頑張って伸ばしたほうが効率的です)
ただ、プログラミングを学んでいる20代士業のライバルは増えているので、一日でも早く勉強を始めなくてはいけません。
後で良いやと思うとおそらく一生勉強しないか、時期に遅れた学習になるだけです。
なので、今すぐやるかずっとやらないかの決断を早めにできると良いと思います。
どうしようと迷うようなら応用情報技術者試験の受験を考えてみるのが良いと思います。
30代以上の士業がAIと共存する方法
20代の士業がAIと共存するにはプログラミングを学ぶか応用情報技術者試験を受験すると良いと書きました。
しかし、30代以上になると、今更プログラミングを学ぶことには抵抗があるでしょう。
ではどうしようもないのかというと、そんなことはありません。
環境を変えればいいのです。
今現在お勤めの企業や事務所が旧時代的な設備しか無いのなら、最新式のAIに触れられる場所で働けば良いのです。
士業の世界は未だに驚くほどアナログが通用する前近代的な事務所が少なくありません。
しかし、先見の明のある経営者は、新時代に対応するため、最新の設備と人材を登用しています。
あなたもそんなところで働けば良いのです。
といっても、それだけを理由に転職すると後悔することが多いといえます。そうした事務所では人の出入りが激しく、定着率が低いことがよくあるからです。
そんな事務所では働きたくない。でも、本当の定着率なんてわからない・・・。
そこで、詳しい人から情報をもらうという手段が有効になります。
一番良いのは、元々その事務所で働いていた人から情報を聞くことです。
私自身も士業(弁理士)なので知財業界についてなら情報を持っています。お問い合わせください。