特許調査という仕事があります。これは、先行技術調査をする仕事なのですが、権利化後に特許無効理由を探すというタイプの特許調査もあります。
特許調査員はサーチャーとも呼ばれ、特許出願前及び権利化後にも重要な存在です。なるために特に資格はいりません。これに対し、弁理士になるには難関の弁理士試験に合格しなくてはいけません(他にもなる方法はありますが)。
特許調査員のお仕事は、簡単に言うと、
①調査対象の技術を大まかに理解する
②キーワード選定
③検索式を作成する
④抽出された公報を検討する
⑤結論を出す
といった感じです。
小さな特許事務所では弁理士自身が特許調査をすることもよくありますし、特許調査専門の人を雇っている特許事務所もあります。
特許事務所だけでなく、特許調査会社や知財コンサル会社などにもサーチャーはいます。
一定の技術に詳しいと仕事を進めやすいでしょう。
博士号を持っている人材などは高い需要があります。
特に、女性の博士号取得者で子育てのためフルタイムで働けない人のために在宅での仕事を認めてくれる会社も増えています。
また、定年退職後でもサーチャーの仕事を見つけて生き生きと働いている方もいらっしゃいます。
収入は特許技術者と比べると低めです。
収入の多い順から
弁理士 > 特許技術者 >サーチャー
といえます。(必ずこうというわけではありません。弁理士並みの人もいます)
弁理士ほど収入は高くありませんが、必要とされる仕事ですし、定年後にもできるという点は大きいといえます。
ただし、弁理士より稼いでいるサーチャーは存在しますし、サーチャーが重要ではないというわけではありません。
弁理士や特許技術者として働くのは大変そうだ、でも、技術には詳しいという人は、10年後20年後を見据えて早いうちにサーチャーになるのも良いでしょう。
イメージとしては割りと高齢の男性に多いように思えますが女性も結構います。リケジョのサーチャーって素敵ですよ。
サーチャーとして働きたいという方には、我々もキャリア相談に乗りますのでお問い合わせ下さい。