最近は転職なんて当たり前で転職しない人の方が珍しくなってきたように思えます。

私の身近な人たちも転職経験のある人たちばかりです。
特に特許業界は実力主義ですから、人材の流動が激しいですしね。

 

でも、基本的には転職の回数は少ないほうがいいといえます。
転職すべきでないのに転職して年収が下がってしまう人もいます。

 

では、どんな人が早く転職すべきで、どんな人は転職すべきでないのでしょうか。

その仕事に就いてまだ経験年数の浅い人、具体的には2年以下の人は転職すべきではありません。

なぜなら、そのような人が転職しようとすると、希望先の人事の人から「この人は長く続かないのではないか」と不安に思われるからです。(その業界に戻ってくることが無いと確信できたのなら話は別です)

 

また、転職回数の多い人は今の仕事を頑張るべきです。

経験年数の浅い人と同じように、希望先の人から「また他のところへ行くのではないか」と思われるからです。

20代で2回、30代で4回以上の転職経験がある人は転職はせずに今の仕事を頑張ったほうが良いでしょう。

 

ただし、転職してしまっても問題のない人も存在します。

たとえば、非常に能力のある人です。弁理士で年間3000万円の売上を叩き出しているにも関わらず年俸が1000万円に届かない人の場合は、今の特許事務所に見切りをつけて他の特許事務所へ移ってしまっても良いでしょう。
(可能なら所長に年俸増額を掛け合ってみても良いでしょう)

 

また、家族の都合で今の場所で仕事を続けることができなくなった人も正当な理由になることから転職をしても構わないでしょう。
これは、特に夫の転勤についていくことになった女性に多く当てはまるでしょう。

 

さらに、同じ仕事を7年以上続けている人で、最近成長がないと感じている人も転職をしてよいと思います。
一般的に、仕事を始めて最初の一年間は仕事に慣れるまでの期間です。そして、1年を過ぎ3年目までがもっとも成長する期間です。

しかし、3年を過ぎると毎年毎年似たような仕事の繰り返しで成長を感じなくなることがあります。
そうなると、仕事にやりがいを感じず、ストレスを抱えることになります。

 

こんなときは、同じ会社内で異動を願い出たり、または他社の知的財産部に転職するという方法もあります。

 

私の友人で大企業の知的財産部に10年近くいた人がいましたが、「ここで学ぶことはなくなった」といい、別の大企業の知財部に転職した人がいました。ただ、その人の場合は直接転職したわけではなく、一度退職し、海外で英語の勉強をしてから日本の大企業で職を得ました。
安定した職場、しかし、成長を感じられなくなった職場では飼い殺しにあっているような気分になる人もいるでしょう。野心家ならば余計そうです。
そんな人は転職という道を選ぶのも良いでしょう。

 

なお、転職をするならブランクは空けないほうが良いのですが、私の友人たちは一旦退職してから登録し転職した人が多いように感じます。

でも、彼らは独身だったり学生のときに既に弁理士資格をとっていたり、非常に仕事ができる人なので、あまり真似はしない方がいいと思います。特に家族や子供がいる場合、旦那さんが会社を辞めてフラフラしていると奥さんを心配させてしまいますよ・・・(^^;

 

なお、今現在労働環境が悪く、残業時間が100時間を超えるような場合は一刻も早く転職活動をすべきです。

残業時間が多い場合は正常に考えることができなくなることから今すぐに転職活動を開始すべきです。
精神的に病んでしまう前にとりあえず退職するという方法もありますが、一度仕事を辞めてしまうと転職しづらいという事実がありますので、辛くても仕事をしながら転職活動をすることをお勧めします。

企業知財部や特許事務所へ転職する場合はお問い合わせくださればこちらから情報提供が出来ますのでご活用ください。