特許業界は最新の技術を扱うのに特許事務所というところは(年齢が高い人が多いこともあり)古い体質のところが多くあります。
未だに上長から昭和のパワハラのようなこと(罵声、机を叩く等圧をかけてくる)を受けているという報告はチラホラと聞きます。
ベテランに対しあらゆることに報告義務を課し、自由を奪い支配してくる所長も嫌ですね。
人が幸せに働くための条件のうち上位に位置するものの一つは人間関係なので、パワハラ上長・所長がいる特許事務所では幸せになれません。

他の要因だったら我慢できることも多いので、弁理士や特許技術者から転職相談を受けても「他はもっと酷いです。転職しないほうがいいです!」と全力で止めているのですが、上長や所長がパワハラをしてくる人の場合、どうにもならないのであっさりと転職を勧めています。

転職を決心したら精神的にも楽になるので転職活動を開始してください。
まずは身近な人に色々と話を聞くと良いでしょう。
また、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。ただし、転職エージェントというものは特許事務所がお客さんなので転職者は2の次です。転職エージェントからは情報をもらうだけにして、実際に転職する際にはエージェントのおすすめよりも自分の感覚を信じたほうが良いです。

まずは友達や知人、転職エージェント、これらの人から情報を入手し、さらに情報がほしいと思われたら私に相談してくださっても構いません。知っている限りの情報はお伝えします。通常転職サイトでは広告を出さない人員定着率が良い優良特許事務所にたまたまポストが空いているなんて話をお伝え出来るかもしれません。タイミングが良ければ…

なお、転職活動中は、スキルをより上げて転職に成功しやすくするためにも明細書作成実務の本を読んで独学されるのも良いでしょう。
弁理士育成塾という講座はありますが、一回30万円もします。コスパ的には本を読んで独学が最も良いと思われます。

たとえば、このような特許明細書の書き方の本があります。

また、少し古いですが安価なこのような本もあります。リンク先からは中身を試し読み出来ます。
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他にも化学や機械など分野ごとに特許明細書実務の本は発売されているので色々と読み比べて良さそうなものを購入してください。
書籍は講座とは違って受けて終わりではなく、ずっと手元に残るので線を引いたり書き込みをして血肉にしてください。
それによりあなたの実力が上がりますし、転職時のアピールにもなります。

なお、教育をしっかりとしてくれない特許事務所も存在し、そんな事務所にどれだけ永く在籍しても実務能力は上がらないので、教育体制の整った特許事務所へ転職すると良いでしょう。
10年後の実力が桁違いに変わっているはずです。