googleで検索するときに検索バーに「特許事務所」と入力すると、サジェストとして「特許事務所 やめとけ」と出ます。
なぜこんな言葉が出るのかなと思って少し考えてみました。

特許事務所で嫌な経験をした人が大勢いた

考えられる理由の中で最有力候補がこれです。過去に嫌な経験をした人が大勢いたのでしょう。
これは容易に想像がつきます。
だって、私も過去数年にわたり、何度も「不幸な転職をした人たち」からの相談を受けましたから。

たとえば、特許事務所でのパワハラ(具体的には上長の暴言、暴力)が原因で鬱状態に陥り、せっかく弁理士資格は持っているものの他業界へ転職した方からご連絡を受けたことがあります。
その方は、「特許業界に絶望して特許業界と決別したが、良い特許事務所があるのなら働いてみたい」と仰っていました。ただし、年齢的にもう転職をするには苦しい年になっていたので、現状にそれほど不満は無い以上、諦めました。

また、別の方は転職エージェントによって無理やり大手特許事務所に押し込められました。「経歴的に向いています」と言われても、本人にやる気がなければ仕事のパフォーマンスは落ちるだけです。
また、元々年収は約600万円ほどあったところ、100万円ほど下がってしまいました。
納得して転職したわけではありませんし、元々能力の高い人なので、別業界に行ってしまいました。
現在の法律では転職エージェントが嘘をついたり無理な押し込めをしてもペナルティがありません。
忙しい人ほど騙されて転職し、後悔してしまうようです。

 

既得権者の利益を守るため

逆に、弁理士という仕事がおいしいので、新規参入者を防いで既得権者が利益を得るために特許事務所なんて良くないよと言っている可能性もあります。
昔から細々と弁理士をしている人はこのような主張をするでしょう。
しかし、大きな特許事務所を経営している人はこのような主張はしないでしょう。

「特許事務所 やめとけ」の理由

おそらくは、最初に考えたように、特許事務所で嫌な思いをした人が多かったのでしょう。
「意地悪な人が多い、攻撃的な人が多い、お金のことしか考えていない」そんな意見を特許事務所勤務の人や知財部の人から聞いたことがあります。
「弁理士は目がお金を形をしている」なんて表現をされた方もいらっしゃいました。
知財部員という立場から弁理士を見てきた方です。
とても真っすぐで知財業界に夢を持ってきた方なので、現実を知って弁理士試験の勉強をするモチベーションが下がったそうです。

ただし、全てが悪徳弁理士ばかりではありません。
全く逆に、研究者の方が「自分の発明を膨らましてくださった。あんな弁理士になりたい」と仰っていたこともあります。

「金、女、権力」にまみれた弁理士が一人でもいると、それだけで全体のイメージが悪くなります。
でも、誠実で自分の仕事にプライドを持っている立派な弁理士の方が多数派でしょう。

少なくとも私はそう信じています。