独禁法（独占禁止法）に注意！

大丈夫ですよ。特許権による独占は独禁法の例外として認められています（独禁法 21 条）

いえ、排他権である知的財産権は、強力であるがゆえに権利行使の態様・方法等によっては、公正自由な競争を阻害します。
したがって、特許権を持っているからといって何をしてもいいというわけではなく、ライセンシー（特許権の実施許諾を受けた者）や一般消費者の利益を不当に損なわないように気をつけなければいけません。

例えば、ライセンス技術に係る製品の販売価格や再販売価格を一定の金額以上とさせることは独禁法違反となります。

市場での価格をコントロールすることになるからです。

また、特許製品を作るつもりもないのに、投機目的で特許権を買いあさり、真面目に製品を作っている人に対して不当に高額な金額でライセンス契約を結ぶように迫るような行為は、健全な努力をしてきた実施者の投資を無にしてしまいますし、特許法の目的である技術の進歩、産業の発展にも反する行為といえるので、独禁法違反になるでしょうね。

他にも、ライセンシーに対してライセンシー側がした改良技術につき譲渡又は独占的ライセンス義務を課すことは、ライセンサーが大企業でライセンシーが中小企業であるなど、力関係に差がある場合には独禁法違反となるでしょう。ただし、反対の場合、つまりライセンサーがベンチャーや中小企業で、ライセンシーが大企業の場合は違反とはならないでしょう。

これも先ほどと同じように大企業が中小企業に約束させるのはダメでしょうね。ライセンシーの研究開発意欲を損なうことになりますし、市場におけるライセンサーの地位を強化するものとなり得ますから。

サブライセンス先をライセンサーの子会社や製造委託先等に制限をすればライセンシーにとってもあらかじめサブライセンシーとなる者を予測できるのでOKでしょう。

パテントプールはそれ自体が即、独禁法違反になることはありません。ただし、価格や数量、取引先に制限を設けるようなカルテルを形成すると、ダメです。

いわゆる不争条項ですね。

契約をすること自体は自由ですが、有効な契約とは認められない場合があると思います。

例えば、特許権者がその特許権に無効理由があることを隠しながらそのような義務を課すのはライセンシーを騙しているのですから、不公正と認められてしまうでしょうね。

そうですね。ライセンサーの要求する品質基準が異常に高すぎるものでない限り問題はないでしょう

特許保証はしなくても原則として問題はないでしょう。

そんな保証があろうがなかろうが、ライセンシーはライセンス技術を実施できますからね。

ただし、当該発明が他人の特許権にかかる発明を利用している場合にそのことを故意に隠していた場合には損害賠償請求がされる可能性があります。

さっきから聞いとったけど、チーたん、あんためっちゃ勉強しとるやん。うち、感心したで！うちには二人が何を話しているのかようわからん！

う、うちはいろいろ忙しいから・・・。いざとなったらふっくんに聞けばええしな。

いやや～（T_T）。チーたんに捨てられたら死んでまう～。

どうやらあいぴーの心はチーたんに独占されているようですね