イノベーションを起こす方法はいろいろ考えられます。

「誠実にものづくりをする」「人のためになるものを作る」という観点からイノベーションを考えてみましょう。

発明でもイノベーションを起こせますし、サービスだけでもイノベーションを起こすことは可能です。

チーたん
知ってた?白雪姫ってアメリカのお話じゃないんだって!

あいぴー
グリム童話やからドイツの話や。何言うとんねん。

チーたん
あいぴーはドイツに詳しいから当たり前かもしれないけど、ぼくみたいに、白雪姫はアメリカのお話だって信じている人もいるはずだよ
ふっくん
チーたんみたいな子はこれから増えてくるかもしれませんね。
あいぴー
何でやの?
ふっくん
絵本を読まない子供たちにとって、おとぎ話に最初に接する機会がアニメということが増えていると思います。

知らないよりは知っていたほうがいいので、アニメを見るのは良いことだと親は思うかもしれませんが、アニメ制作会社の狙い通り、子供のうちから一定のアニメに洗脳されて、白雪姫=アニメ という図式が刷り込まれてしまうのはちょっと怖いですね。

チーたん
ぼく、ディズニーアニメの印象が強かったから、白雪姫ってアメリカのお話だと思ったんだ。
ふっくん
著作権の切れた作品は誰でもアニメ化出来るのですから、文化の発展のためにもいろいろなアニメ制作会社に作ってほしいですね。
あいぴー
子供のうちからアニメばかり見るなんてありえへん・・・。

うちは絵本に囲まれて育ったで。

ふっくん
あいぴーのような状況で育つことが出来る子はどんどん減ってくるでしょうね。

今はiPadやDVDのように「子守」をしてくれる機器が揃っているので、小さい頃からそういったものを与えられて育つ子が増えるでしょう。
iPadは裕福な家の贅沢品ではありません。
ベビーシッターを雇う余裕がないので、貧しい家の子はiPadを与えられ、人間の温かみを与えられずに機械に育てられるのです。

チーたん
それって悲しいね。
昔は当たり前だったことが、現代では贅沢になってしまっている。

人件費が高いから人間が人間を育てないで機械が人間を育てる・・・。
そんな風にして育てられた子はまともにコミュニケーションを取れなくなってしまいそう・・・。

ふっくん
そうですね。だからこそ、この分野では大きなイノベーションを起こす機会がありますよ。

チーたん
どういうこと?

ふっくん
誠実さこそが最高のブランドで、誠実に製品を創り続けることはブランディングになると話しました。

自分の子供に与えたいものを創れば、それは他の親の望むものであり、爆発的に普及するはずです。

世のお母さん・お父さんは、好きで子供にiPadを与えているわけではありません。
仕方なく与えているのです。
ですから、見せないで済むならiPadなど与えたくないのです。


チーたん
そうだよね。スティーブ・ジョブズも自分の子供にはiPadを使わせなかったしね。

ふっくん
iPadは小さな子供には有害です。

そんなことは直感でわかります。

だからこそ、子供が夢中になれる自然で目に優しい、情緒を育むものやサービスを提供出来れば、子供を持つ親の心をわしづかみに出来るでしょう。

チーたん
たとえば、どんなもの?

ふっくん
親の気持ちになって考えてみてください。

チーたん
ぼくは自分の子供には絵のない絵本か輪郭のはっきりしないアニメっぽくない挿絵の絵本を与えたいなぁ。

あいぴー
その方が想像力が伸びるやろな。

チーたん
格安ベビーシッターサービスとかもいいんじゃないかな?
あいぴー
街全体で子育てするとかどうやろ?ドイツにそんな街あるで

チーたん
目に悪くない液晶画面を開発するとかどうかな

あいぴー
空想の友達と話せる電話を作ってや

チーたん
猫型の家庭教師ロボットでどう?

あいぴー
妖怪ウオッチが欲しい!

チーたん
妖怪をウオッチ出来るから妖怪ウオッチか・・・。
ベイビーウオッチは?

遠隔ベイビーウオッチ!

あいぴー
なら、おばあちゃんがいつでも手助けにこれるようにどこでもドア!

チーたん
それ、究極のイノベーションだ!(笑)
物流にも大革命を起こすよ。
まずはドローンが物流に革命を起こすと思ったのに!(笑)

ふっくん
いろいろアイデアが出るようですね(笑)
自分の(子供の)ためになるものは、人のためにもなります。

そんなものを作れたら人を幸せにできますよ。
そして、人に与えた価値の対価として代金をいただくのです。

販売者目線ではなく、顧客である親の目線にたって製品を作る。
素晴らしいイノベーションです。

あいぴー
実際に小さな子供を持っている社員やベンチャー起業家がそんなイノベーションを起こしてくれそうやな。