仕事楽しい!と思って毎日仕事をしている人は少数派だと思います。
大抵の人はそんなに楽しくはないけど、そこまで辛くはないし・・・程度に仕事を捉え、お給料がもらえることを考えると、そこそこに満足しているのではないかと思います。
しかし、人によっては仕事が辛くて仕方がないという人もいらっしゃるかと思います。
鬱になりかけ、または既に鬱になってしまったという人もいることでしょう。
そんな人は朝起きても気分が優れず、会社を辞めてしまいたいという考えがずっと頭を離れないかと思います。
何もかも嫌になって、死んでしまいたい、この世から消えてしまいたいと絶望的な考えにとらわれることもあるでしょう。
そんな人に知ってほしいことがあります。
それは、
あなたは死んではいけない。
あなたの本当の望みは「死ぬことではない」
ということです。
毎日「死にたい死にたい」と思っているかもしれませんが、それは死にたいかそう言っているわけではありません。
逆に、助かりたいから死にたいと言っているわけです。
鬱の人の「死にたい」を翻訳すると、
「苦しい。誰か助けて。」
となります。
ですから、自分が死にたいと思っているから死んでしまおうと考えるのではなく、自分の本当の気持ち、すなわち「生きたい。このままでは苦しい。助けて」という心の叫びを聞いてあげてください。
だれも貴方の心の叫びに気付いてくれないのなら、せめてあなたくらいはあなたの心と身体をいたわってあげてください。
ちょっと宗教的になってしまいますが、人生は死ねば終わりではありません。
仏教では輪廻転生がありますから、自分で自分を殺すという罪を作ると、生まれ変わったときに更に苦しむことになります。
今現在、どんなに苦しくても、必死で生き抜くことが結局は一番楽な生き方になります。
そう、「楽な生き方」をすればいいのです。
今現在引きこもっている人は働いていないので楽に見えるかもしれませんが、本人は心臓が締め付けられるような苦しみを感じています。
肉体労働をして肉体的に痛めつけられている方が、部屋に引きこもって悶々としているよりも余程「楽」です。
人は楽しく生きる権利を保障されているのですから、他者を傷つけない限り楽に生きようとしていいのです。
(言うまでもありませんが、強盗をして他者を傷つけて自分は金銭的に楽になったり、他者を騙してお金を騙し取って楽に稼ぐというのは犯罪です。決して許されない行為ですので、こんな犯罪に身を染めるくらいなら自分で自分を殺めてしまったほうが余程優しい人でしょう。)
もし、今現在辛くて仕方がないという人は、仕事を辞めて引きこもってしまっても良いと思います。死ぬよりずっとマシです。
世間体などを考えたら好ましいことではありませんが、過労や心労で死ぬよりも余程マシです。
引きこもっている人は楽でいいという人がいたら、その人は引きこもる人の気持ちが分かっていない「幸せな」人です。
引きこもりにならざるを得なかった苦しい気持ちを味わうことがなかったのですから。
もちろん経済的に引きこもりになることが出来ない人もいます。
引きこもりたくても引きこもれない人がいることを考えると引きこもりの人は確かに「楽」な生き方をしているズルい人なのでしょう。
でも、既に述べたように「楽」に生きることは決して悪いことではないのです。
人間は本来怠け者ですから、楽に生きようとする人は本能に忠実です。
それでいいのです。
常に全開で努力していたらあっというまに燃料切れになってしまいます。
あなたが今の仕事に就いたのは何がきっかけでしょうか。
そもそも、新卒で入った会社で天職が見つかる可能性は非常に低いといえます。
また、一度転職した程度では天職に巡りあえることはないでしょう。
長い人生で天職に巡りあえる人は少数派です。
多くの人は、「これは自分の力を発揮できる仕事だ。楽しい!」なんて考えることができずに仕事をしています。
そして、仕事の内容や人間関係、様々なことが重なって、鬱になるほど苦しくなってしまうのです。
もし、あなたが今現在生きるのが苦しいのだったら、「楽」に生きることをお勧めします。
まずは一日休みをとってみましょう。
睡眠をとると驚くほど頭も心もスッキリします。
私も疲労困憊しているときに数時間睡眠をとっただけで気持ちも楽になるということは何度も経験しています。
生まれつき鬱の人なんて存在しません。
環境が鬱を生み出します。
そして、環境が変われば鬱も治ります。
特に完全に鬱になりきっていない人は付き合う人や環境を変えるだけで症状は劇的に変わります。
もし許されるのならば、今の状態から逃げ出しましょう。
私はこれを戦略的撤退と呼んでいます。
つまり、人生を捨てて逃げ出すのではなく、もう一度人生をしっかり生きるために現状から逃げ出すのです。
長い人生で見れば、今逃げ出したことはほんの点の期間です。
汚点に見えるかもしれませんが、必要な逃げなのです。
したがって、生きるのが辛いほど仕事が嫌な人は戦略的に撤退してしまいましょう。
ただ、将来を「楽」に生きるためには、転職して環境を変えるだけにしておいた方が無難です。
なぜなら、一度仕事を辞めてしまうと就職先を見つけるのが非常に難しくなるからです。
世間は無職や引きこもりの人に対して批判的な目で見ます。
従って、どんな言い訳をしようが、一度仕事を辞めてしまった人は逃げた人として市場では評価してもらえないのです。
ですから、辛い中でも転職活動をして新しい職場を見つけて、1ヶ月後には違う会社で新しい人生を始めましょう。
日本の法律では退職2週間前に退職届を出せば退職出来ることになっています。
もちろん、全然興味のない仕事をしても辛いだけですから、自分の気持ちに素直になってやりたい仕事や、やりたい仕事に直結する仕事をするようにしましょう。
たとえば、ゲームを作る仕事がしたいのなら、ゲームの開発会社へ転職するのが良いでしょう。この場合は、しっかりと企業研究をしてから転職すべきです。
ゲームの会社は激務の会社が多いですからね。
また、資格を持っているならその資格を活かして転職するのが「楽」でしょう。
転職活動は精神的に消耗します。
疲れて返ってきてからパソコン画面を眺めていると面倒になってしまってそのまま眠ってしまいたくなります。
でも、今眠ってしまうと明日も明後日もこの辛さがずっと続くことになってしまいます。
来月以降楽になるためにも、今は頑張って転職活動を行いましょう。
なお、私は過去に様々な方の転職・人生相談を受けてきたので、誰か頼れる人に相談したい、でも精神科に行くのはためらわれるしもう少しライトな感じで相談したいという方は私にお問い合わせくださっても構いません。
医師では無いので専門的な助言をすることは出来ませんが、キャリア相談を通じて相談者の方々に元気を与えることはしてきました。
かしこまらずにお気軽にご相談ください。