大企業を飛び出てベンチャー企業に行きたい!特許事務所へ行きたい!という人がいます。

 

たしかに、大企業には大企業なりの不満要因はあるでしょう。
ポストが空いていなかったり自分の限界を感じてしまったり、何かやってみたいことがあっても許可を得るまでに時間がかかりすぎスピードが遅い、無駄な会議が多い等・・・。

 

しかし、転職する前にしっかりと考えてください。

 

大企業で働いているあなたは恵まれています。その地位を捨てると、失うもののほうが大きいかもしれません。

 

 

まず、特許事務所を含め、中小企業は大企業ほど福利厚生は充実していません。家族がいると、よりそれを強く感じることでしょう。

 

また、基本的に給与は低いといえます。

 

さらに、「会社のブランド力」に頼ることはできません。
会社のブランドって、働いている人にとっても結構大事だったりします。(大学生にとって自分の所属している大学が誇りであるのと同じように)

 

逆説的ですが、大企業からの転職者は転職市場で有利に扱わられることが多いといえます。

 

実際に私の友人たちは大企業知財部を退職しましたが、転職の際はかなりわがままを言えました。小さな会社に面接に行くと「本当にうちで働いてくれるんですか!?」と驚かれたり・・・。

 

もちろん、大企業だからといってずっと安泰というわけではありません。

 

給与よりもこれから大きくなる会社のために働くという夢を追いかけたい。
今なら失敗してもやり直せる年齢だ。飛び出るなら今がチャンスだ。

 

そう考えて大企業を飛び出したいという人もいるでしょう。

 

もし何ヶ月たってもその考えが変わらないのなら、思い切って転職してしまうのもありでしょう。

 

ただし、よく考えないで転職してしまうと「やっぱり元の会社に戻りたい・・・」と考えることになります。

 

経営者に魅力を感じなかったとか生活レベルが下がったとか、思ったほど生き生きと働けないとか、周りにいる人間のレベルが低いだとか、更には自分は大企業だからこそ力を発揮できただけで中小企業に行くと全然輝けないことに気づいた・・・等等様々な理由により後悔することになるでしょう。

だから、安易に転職するまえによーっく目を見開いて現実を見てください。

 

転職前には両目を開いてよく見て、転職後には片目を瞑ってください。

 

もちろん大企業で数年働いてきた人って、基本的に業務遂行能力が高いですから、他へ行っても活躍できる可能性は高いといえます。だからそんな人材って転職市場でモテモテなんですよ。

しかも弁理士資格を持っていると更にハイスペックな人材として引っ張りだこです。

 

いずれ起業したいという夢を持っている人は、あえて大企業を飛び出して中小企業へ転職するのもありかもしれませんね。

特に、中小企業では「やりがい」を満たしてくれる仕事を任せてもらえる可能性が高いですし、将来的に弁理士として独立したいなら特許事務所を知っておくことは大事です。

 

でも転職で失敗しないように、くれぐれも気をつけてください・・・(←しつこい)

 

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