IT業界の人にはお馴染みの「情報処理技術者試験」という国家試験があります。
この試験には、IP(ITパスポート試験)、FE(基本情報技術者試験)、AP(応用情報技術者試験)等様々な種類があり、難易度は高いものが多めです。
専門学校生など若い人たちも受験することから、受験者の平均年齢は低めですが、30代で取得する人も多くいます。
会社によっては、情報処理技術者試験に合格した場合には、報奨金を支払ってくれるところもあります。
さて、この試験、転職にはどれほど役に立つのでしょうか。
それは・・・
会社によります。
情報処理技術者試験合格者を重視している会社(規模の大きめなIT系の会社によく見られる)の場合は、この試験に合格しているだけで、一定の能力があるということで採用に有利になることが多いようです。
IT業界以外でも情報処理技術者試験合格者を優遇してくれるところがあります。
たとえば、警察です。
最近は、ITを利用した犯罪が増加しています。そのため、ITに詳しい人材は、警視庁特別捜査官として経験者採用してもらえるのです。
警視庁特別捜査官って響きもカッコイイですよね!
もちろん経験者採用ですから、いきなり警察で警視庁特別捜査官として働けるわけではありません。IT企業で数年経験を積んでから警察へ転職しましょう。
それから、直接転職に役立つわけではありませんが、情報処理技術者試験に合格していると、弁理士試験という難関国家試験の選択科目が免除されます。
選択科目は本試験ほど難しくないとはいえ、かなり足を引っ張る面倒な試験です。
私も選択科目には悩まされました・・・。
しかし、情報処理技術者試験に合格しているとこの選択科目を受ける必要がなくなるのです。
これは大きいです!
弁理士試験は難関資格ですから、何年も勉強を続けなくてはいけませんし、ライバルは一流大卒のエリートばかりですが、平均年収は780万円ほどあるので、必死で勉強する価値はあります。
といっても、弁理士試験に受かりさえすればいきなり年収が高くなるわけではなく、特許事務所での実務経験が必須となります(実務未経験者はたとえ弁理士資格を持っていても就職が困難です)。
ですから、現在情報処理技術者試験の勉強をしている方は、まず、その試験に受かる。そして、特許事務所へ特許技術者として転職する。それから、弁理士試験勉強を始めるという順番が最も高年収が確約される方法です。
自分には弁理士試験なんて無理だ・・・弁理士試験に興味はあるけど今はまだ・・・という方は、情報処理技術者試験に受かってから待遇の良いIT企業へ転職するのもキャリアアップに良いと思います。
詳しい情報がほしい場合にはお問い合わせください。似たような経歴の方をご紹介できるかと思います。