特許事務所で働く人は弁理士だけでなく、特許事務員や特許技術者などもいます。仕事や立場によってメリットやデメリットは変わってきますが、共通して言えるメリットとデメリットについて述べたいと思います。

 

特許事務所のメリット

1.転勤がない

大きな事務所の中には支部があることもありますが、大抵は東京か大阪です。支部があっても東京(大阪)の人にわざわざ大阪(東京)へ行けということはまずありません。
これは両親の近くに住みたいという人や子供のいる人、特にマイホームを買った人にはありがたいですね。

 

2.都会に集中している
基本的に特許事務所は東京・大阪のような大都市に集中しています。

 

3.オフィスがきれい

大手特許事務所はオフィスがとてもキレイです。
一方、弁理士が一人だけの事務所だとマンションの一室ということもよくあります。

私個人的にはオフィスの綺麗さはどうでもよいのでメリットではないのですが、綺麗なオフィスだよ気分が上がる!という人は多いのでその点メリットですね。

 

4.普通の事務職より給与が高め

特許事務は基本的にパソコンがつかえれば出来ますが、期限管理がシビアなことと特許法などの法律の知識も多少必要とされるため、通常の事務職よりは給与が高めです。
といっても、それほど高度な法律の知識は必要とされないのに対し給与は高いのでその点かなりお勧めです。

 

5.安定して土日休める
特許事務所は完全週休二日制を導入しているところが大半ですので、休みが多いのがいいですね。

特許事務所のデメリット

1.人が少ない
企業とは違って一緒に働く人の人数がかなり限られます。小さい事務所だと所長一人と技術者と事務員だけということもあります。
誰かと仲が悪くなったら居づらくなります。

求人に「アットホーム」と書かれていたら、イコール少人数ということです。”温かい組織”という意味ではありません。10人以下の小さな組織という意味で使われているだけです。

 

2.地方には少ない
特許事務所は地方にはあまりないので、田舎でのんびりと過ごしたいという人には向いていません。

 

3.人間関係のストレス
男性弁理士に色目を使われて気持ち悪いという意見を独身の女性特許事務員の方から聞いたこともあります。
女性の愛想笑い(苦笑い)を笑顔と勘違いして勝手に恋愛モードに入ってしまう恋愛慣れしていない勘違い君もいるとかいないとか・・・。

また、大手の特許事務所ではお局様がいて幅を利かせていることもあるようです。

パワハラ、セクハラがあっても耐えるしかないので独身女性には辛くなる可能性もあります。

 

なお、大手特許事務所では特許事務員同士で喧嘩もあるようです。丸の内の某有名特許事務所で所員の女性がSNSにとんでもない投稿(知人女性への誹謗中傷)をして炎上騒ぎに発展したこともあります。

その女性が人格破綻者だったということもありますが、そんな人が一人出ただけでも怖くなりますよね・・・。

 

ストレスのためか、常識が無い人も存在する世界です。お気をつけください。

 

ただ、非常に真面目で素晴らしい人格者もたくさんいらっしゃいます。

私が出会った弁理士さんたちは素敵なひとたちばかりです。そんな人と一緒に仕事をできるならハッピーですね!

 

4.期限に厳しい

特許庁とのやり取りをするなかで期日遵守は絶対です。もし1日でも過ぎてしまうと大変なことになってしまいます。
日頃からきっちりした性格の人のほうが大きなヘマをしないで済むでしょう。

また、誤字・脱字に厳しい世界です。
誤字・脱字があるとクライアントからの信頼を失ってしまうからです。

 

5.基本的にデスクワーク
一日中オフィスにこもって仕事です。小さい事務所の特許事務員の人ならば郵便局へいって息抜きもできますが、弁理士や特許技術者の仕事はハードです。
ランチは高いですがわざと外食するという人も結構います。

 

さて、特許事務所で働くことのメリット・デメリットを述べてきましたが、大手特許事務所と小規模特許事務所のどちらがよいかと言われたら悩んでしまいます。
どちらにも良さがあるからです。

 

ですから、これに関してはその事務所毎の雰囲気を見たり情報をもらってください。

情報はあまり無いよーという方には私から情報をお渡しいたしますのでお気軽にお問い合わせください。