弁護士の仕事を補助する仕事として、弁護士秘書やパラリーガルという仕事があります。

特に、パラリーガルという言葉は響きがカッコイイのでなりたい!という人も多いそうです。いえ、本当に・・・(笑)

パラリーガルの仕事とは

パラリーガルとは、訴状や準備書面を用意するなど、弁護士が仕事に集中できるように主に弁護士の業務をサポートする仕事をします。

国家資格があるわけではないので、法律事務所の事務員や弁護士秘書との境界も曖昧です。

弁護士のスケジュール管理や来客時の対応、郵便物の発送など、法律事務所の事務員や弁護士秘書と同じ仕事をしている場合もよくあります。

平均年収は350万円です。

 

弁護士ではないので依頼人に法的アドバイスをすることは出来ませんが、弁護士を支えることによって、間接的に依頼人の力になることができます。

 

最近は、弁護士がアルバイトでパラリーガルをすることも多いので求人倍率は高めです。

子持ちの既婚女性で40代となると、未経験ではなかなか採用されないでしょう。

 

新人は変な癖が付いていないから良いと考えて採用してくれる法律事務所がたまにありますが、このような法律事務所に当たるには、理解のあるトップに会えないと無理です。

 

このように、パラリーガルの仕事は人気があり、倍率が高いために就職は困難です。

 

そこでお勧めなのが「IPパラリーガル」です。
アイピーパラリーガルと呼びます。

 

このアイピーとはIntellectual Propertyの略で、要するに知的財産のことです。

 

知財という言葉はたまにニュースなどで耳にすることも多いと思います。

この知的財産権に関しての専門家を弁理士と呼びます。

 

弁護士と似ていますね。

 

特許弁護士と呼ぶ人もいますが、漠然と「理系の弁護士」のように把握してもらえれば良いかもしれません。

 

しかし、仕事内容は弁護士とは大分異なります。

弁理士の仕事は、主に特許事務所と呼ばれる場所で特許明細書を書くことです。

抽象的な発明を具体的な言葉に落とし込んでいくので非常に難しい仕事です。

弁理士になる人も理系の大学院出身者が多く、特許事務所にいるのは高学歴の人たちばかりです。

女性もいますが、その多くは男性です。

 

「アイピーパラリーガル」とは、この弁理士の仕事を補佐する仕事です。

 

具体的には特許庁への特許出願の補助業務などを行います。

また、依頼人と弁理士の橋渡しの仕事も行います。

 

資格は特にいりませんが、基本的なパソコンスキルと、できれば事務経験があれば好ましいでしょう。
コミュニケーションの得意な人ならどこの特許事務所でもやっていけると思います。

 

それほど難しい仕事ではないのですが、給与は一般事務に比べ高めです。

パラリーガルに比べても給料は高いですし、それでいて知名度の低さからか競争倍率は低めの正に穴場の仕事です。

 

ですから、子持ちの既婚女性には猛プッシュしてしまいます。
もちろん男性にも出来ますが一家の大黒柱として働くには少し心もとない収入でしょう。
年収は慣れてきても400万円程度であることから、もっと高収入を狙うなら特許技術者のほうが良いかもしれません。
特に女性の場合気をつけなければいけないこととして、アイピーパラリーガルは秘書の仕事をすることが多いのでセクハラを受ける危険性が格段に高くなるということが挙げられます。
自分の実力ではなく容姿を判断されて大丈夫。仕事へのプライドは無いというくらいの女性でないとセクハラ所長の下で働くと精神を病んでしまうでしょう。
そのため、雇われる前に雇い主の人間性をしっかりと見極めるべきです。
また、楽をして高い収入を得たいという気楽な気持ちでいると他の従業員から嫉妬されますし人間関係で苦労します。
高年収を狙うなら弁理士試験に挑戦するという方法もありますが、かなりの難関資格ですので、よく考えてから試験に挑戦した方が良いでしょう。

 

 

さて、アイピーパラリーガルという仕事に興味を持った方には、ぜひ特許事務所で仕事をしてほしいのですが、特許事務所は無数にあり、また、当たりハズレの差が大きいといえます。

 

したがって、転職する際には、必ず事前に情報を得ることが大事です。

既に業界に知り合いがいる場合は知人から情報をもらうのが一番です。

 

しかし、知人がいない場合には誰を頼ればよいのでしょう?

転職エージェント・・・と言いたいところですが、これは少し危険です。

 

なぜなら、彼らは人材という商品を売ってお金を儲けるビジネスモデルであるために、望まぬ特許事務所に押し込められてしまう可能性が高いからです。
特に交渉をしてまで年収をあげようとしてくる転職エージェントは危険です。

 

本来は転職エージェントを利用しないで転職するのが一番特許事務所への負担が少なく、また転職者へも給与が還元されます。

 

もし知人はいないけど特許業界に興味がある!という方がいらっしゃいましたらお問い合わせください。
幸せな転職ができるように様々な助言をさせていただきます。
未経験の場合は「若さ」が最大の売りですので、一日も早く転職活動を始めましょう!

 

特許のことは何もわからなくても、仕事をしながら覚えることが出来るので大丈夫ですよ。

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