不登校が長引きひきこもりになった人や一度は就労経験があるもののひきこもりになってしまった人など、現在ひきこもりの人は、「勉強や仕事をしないといけないということはわかっているけれど、どうすればいいかわからない。社会が怖い
という状態に陥っていると思います。

 

そんな人は、「とりあえず勉強や仕事のことは忘れ、心と体を休ませる」ことが大事です。

常に何か見えないものに怯えていることは精神的に苦しいからです。

ストーカーにつきまとわれ、いつ突然刺されるかわからない恐怖と戦っているようなものです。

「何かしなくちゃいけないけど体と心がそれを拒否している状態」で無理やり勉強や仕事をしても、嫌になってしまいます。

 

したがって、「やらなくてはいけないこと」のことは忘れ、「思いっきり遊ぶ」のも、精神の健康のためには大事です。

 

オンラインゲーム以外ならゲームにハマるのも良いでしょうし(オンラインゲームは廃人になるのでお勧めしません・・・)、漫画やハンドメイド製作も楽しいでしょう。

体を動かすと心にも良い効果をもたらすので、もし可能なら、スポーツを趣味にするというのも良いでしょう。

通い放題のジムやボルダリングに通って頭を空っぽにして体を動かすのも楽しいものです。

 

さて、このようにして、「義務」から開放され、子供の心で楽しいと思えることをしたならば、今度は「社会の一員」として仕事をするということも考えて良いでしょう。

(なお、仕事を始めても趣味はそのまま継続できますし、むしろ、仕事をしながら趣味をしたほうが楽しいです)

 

今まで不登校や引きこもりだった人は、いきなり仕事なんて・・・と躊躇してしまうかもしれませんが、煩わしい人間関係に巻き込まれないで済む仕事というものは結構あるものです。

 

たとえば、工場の仕事や清掃業務、トラック運転手といった仕事です。

この中でも、特にトラック運転手は給与も高く運転免許証さえあればすぐに仕事を得られます。

しかし、個人的には、これらの仕事は若いうちからしなくてもいいのではと思います。

 

というのも、「給与が高い仕事」は、家族を持ってからつけばよく、独身のうちは、自分一人が暮らしていけるだけの収入でもかまわないと思うからです。

また、スキルが上がらないというのも問題です。

いくら清掃を続けていても、他で使えるスキルにはならないと認識されるのです。

 

また、「自分の能力が上がっていく」ことを実感できない仕事というものは精神的にも辛いものがあります。

 

したがって、一度ついた仕事を辞めることのないように、「成長の実感できる、やりがいのある仕事」につくことをお勧めします。

 

では、どのような仕事が「成長の実感できる、やりがいのある仕事」といえるでしょうか。

 

極端なことをいえば、どんな仕事でもある程度続けていれば成長を感じることはできますし、どんな仕事でもやりがいを見出すことはできます。

 

しかし、「煩わしい人間関係になやまされず、続けていればスキルも上がり、給与もほどほどによく、やりがいのある仕事」となると限られてきます。

そこで、私の個人的なお勧めの仕事をご紹介したいと思います。

 

それは、小さな法律・会計・特許事務所の事務員という仕事です。

 

私が最も詳しいのは特許事務所の事務員という仕事ですが、この仕事は時間をきっちりと守れる責任感のある人に向いています。

 

基本的に不登校やひきこもりになってしまう人というのは自分に責任があると考える真面目な人が多いので、この仕事は向いていると思います。

 

とはいっても、大きな特許事務所の特許事務は人間関係が煩わしく、先輩がいると威張られたりいじめられるのでお勧めできません。

 

それに比べ、小さな事務所はトップの所長さえ良い人ならば、特許事務所というのは最高に過ごしやすい場所なのです。

 

私も特許事務所の所長さんを何人も知っていますが、皆さん素敵な人たちばかりです。

頭がいいのに偉ぶることもなく、真摯に仕事をこなし、人間的にも魅力的な人たちです。

そんな人の下でなら、快適に働けます。

 

また、それだけでなく、スキルも身につきますし、仕事内容の楽さの割に、給与も決して低くはありません。

 

このように、特許事務所では、所長さえ良ければやりがいを感じながら楽しく仕事ができるのです。

 

仕事を始めると気づくはずです。

「仕事ってこんなに楽だったんだ。しかもこんなにお金をもらえるんだ。

なにより、家にいて罪悪感にかられているよりもずっと清々しいし、自立している一人の社会人として自分に誇りを持つことができる」と。

 

よく、ニュースで過労死の話題などが取り上げられますが、ホワイトな企業や事務所というものはたくさん存在するのです。

そして、そんなところで残業もせず楽しく働き、自分に誇りを持って生きるという生き方もあるのです。

 

現在ひきこもりをしていて、他人が怖い、社会が怖いと怯えている方は、どうぞ、その「幻想」を振り払ってください。

社会というものは、決して見えない魔物ではありません。

意外にも、温かく、幸せを与えてくれる存在なのです。

 

人は、社会から孤立するほど苦しいことはありません

ということは、逆に言うと、社会の一員として働くということは、幸せなことなのです。

 

夫が高給取りでも働いている妻がいるのは、その妻たちは、仕事を通して幸せを感じたいからです。

 

働くことを通して他者に貢献し、自分の存在意義を確かめることができるのです。

 

もし、今、社会が恐ろしいと感じているのならば、それば本当の社会ではなく、あなたの想像が生み出した幻想です。

あなたが作り出した幻想は、あなたが壊すことができます。

勇気を出して行動を起こしてみてください。

数カ月後には、信じられないくらいハッピーな生活が待っていますよ!

 

なお、自分一人で就職活動をするのは困難なので、仕事を見つける場合にはお問い合わせよりご連絡ください。

この問い合わせが人生を変えるきっかけとなるかもしれません。